【2025.12】新事業進出補助金でアルミ加工事業を始める！採択されるコツと成功事例

アルミ加工事業への進出を考えている方はいませんか？新規事業を始めたいなら、 新事業進出補助金を活用して設備投資費用を抑えるのが得策です。

この記事では、補助金の概要から対象者・事業、アルミ加工事業での活用メリット、成功事例、申請方法と採択されるためのコツ、よくある質問までを網羅的に解説。市場分析、競合との差別化、収益性など、事業計画書の書き方のポイントも詳しく説明します。

ぜひ本記事を参考に、新事業進出補助金を活用してアルミ加工事業を成功させてください。

アルミ加工事業にも活用可能な新事業進出補助金とは？

新事業進出補助金は、中小企業等が行う新市場・高付加価値事業への進出を後押しする補助金制度です。企業規模の拡大・付加価値向上を通じた生産性向上を図り、賃上げにつなげていくことを目的としています。

新分野進出、新技術・新製品開発、新たな販路開拓など、幅広い分野での活用が期待されています。

新事業進出補助金の概要

新事業進出補助金は、事業計画に基づいた経費の一部を補助する制度です。

補助金の目的は、中小企業等の新規事業展開を支援することです。対象者は中小企業者、中小企業等経営強化法に定める法人、特定事業者の一部、対象リース会社となります。

補助対象経費は、機械装置・システム構築費、建物費、運搬費、技術導入費、知的財産権等関連経費、外注費、専門家経費、クラウドサービス利用費、広告宣伝・販売促進費です。

補助率、補助上限金額は以下の通りです。

従業員数	補助率	通常の補助上限額	賃上げ特例時の補助上限額
20人以下	1/2	750万円 ～ 2,500万円	～ 3,000万円
21～50人	1/2	750万円 ～ 4,000万円	～ 5,000万円
51～100人	1/2	750万円 ～ 5,500万円	～ 7,000万円
101人以上	1/2	750万円 ～ 7,000万円	～ 9,000万円

補助事業実施期間は交付決定日から14か月以内(ただし採択発表日から16か月以内)です。

第2回の申請時期は令和7年9月12日(金)から令和7年12月19日(金)18:00までとなっています。申請は電子申請システムで行います。

また、補助金の返済は不要ですが、事業計画の達成状況によっては、補助金の返還を求められる場合があります。

新事業進出補助金の対象者

新事業進出補助金の対象者は、中小企業者、中小企業等経営強化法に定める法人、特定事業者の一部、対象リース会社です。

業種	資本金	常勤従業員数
製造業・建設業・運輸業	3億円以下	300人以下
卸売業	1億円以下	100人以下
サービス業 （ソフトウェア業・情報処理サービス業・旅館業を除く）	5,000万円以下	100人以下
小売業	5,000万円以下	50人以下

中小企業等経営強化法に定める企業組合等や法人税法別表第2に該当する法人、農事組合法人、労働者協同組合なども、従業員数が300人以下である場合は対象となります。

特定事業者の一部については、資本金の額又は出資の総額が10億円未満であることなど、一定の要件を満たす必要があります。

みなし大企業等は補助対象になりません。詳細な要件は、公募要領で確認する必要があります。

新事業進出補助金の対象事業

新事業進出補助金の対象事業は、新規性や成長性、高付加価値性などが期待される事業です。

新事業進出指針に示す「新事業進出」の定義に該当する事業である必要があります。具体的には、製品等の新規性要件、市場の新規性要件、新事業売上高要件を満たすことが求められます。

製品等の新規性要件では、事業により製造等する製品等が、事業を行う中小企業等にとって新規性を有するものであることが必要です。単なる製造量の増大や過去に製造していた製品等の再製造、既存製品等の製造方法の変更などは対象外となります。

市場の新規性要件では、事業により製造等する製品等の属する市場が、事業を行う中小企業等にとって新たな市場であることが必要です。既存の製品等と対象とする市場が同一である場合や、単に商圏が異なるものである場合は対象外となります。

新事業売上高要件では、事業計画期間最終年度において、新たに製造等する製品等の売上高又は付加価値額が、応募申請時の総売上高の10%又は総付加価値額の15%を占めることが見込まれることが必要です。

また、付加価値額要件として、補助事業終了後3年から5年の事業計画期間において、付加価値額(又は従業員一人当たり付加価値額)の年平均成長率が4.0%以上増加する見込みの事業計画を策定する必要があります。

持続可能性や社会課題の解決に繋がる事業、先端的なデジタル技術の活用や新しいビジネスモデルの構築等を通じて、地域やサプライチェーンのイノベーションに貢献し得る事業は高く評価される傾向にあります。

アルミ加工事業で新事業進出補助金を受けるメリット

アルミ加工事業は、その特性から設備投資が大きな割合を占めることが多く、資金調達が課題となるケースも少なくありません。新事業進出補助金を活用することで、この課題を解決し、さらなる事業成長を促進できる可能性があります。補助金の活用メリットを理解し、事業計画に効果的に組み込むことで、アルミ加工事業の成功確率を高めましょう。

設備投資費用の軽減

アルミ加工事業は、切削加工機、プレス機、溶接機など高額な設備投資が必要不可欠です。新事業進出補助金を活用することで、これらの設備投資費用の一部を補助金で賄うことが可能になります。これにより、初期投資の負担を軽減し、資金繰りを改善できるだけでなく、最新鋭の設備導入による生産性向上や高品質な製品製造も期待できます。

例えば、高精度なCNC工作機械や自動化システムを導入することで、加工効率や精度が向上し、競争力の強化につながります。また、環境負荷低減のための設備投資も補助対象となる場合があり、持続可能な事業運営にも貢献します。

事業拡大のスピードアップ

アルミ加工事業は、自動車、航空宇宙、建築など様々な産業分野で需要が高まっており、市場の成長性も期待されています。新事業進出補助金は、新たな市場への参入や既存事業の拡大に必要な資金をサポートします。

補助金を活用することで、事業拡大のスピードを加速させ、市場シェアの拡大や新たな収益源の確保につなげることが可能になります。例えば、新規顧客獲得のための営業活動強化や、新製品開発のための研究開発投資などに充てることで、事業の成長を促進できます。

販路開拓の支援

アルミ加工事業において、販路開拓は事業の成功を左右する重要な要素です。新事業進出補助金は、広告宣伝・販売促進費として、展示会への出展、ウェブサイトの構築、カタログ作成など、販路開拓にかかる費用も補助対象となります。ただし、補助上限額は事業計画期間1年あたりの売上高見込み額(税抜き)の5%となります。これにより、効果的な販路開拓戦略を実行し、新規顧客の獲得や既存顧客との関係強化を図ることが可能になります。

例えば、国内外の展示会に出展することで、自社製品のPRや新たな取引先の開拓に繋げることができます。また、ECサイトの構築やデジタルマーケティング施策への投資は、オンラインでの販路拡大に貢献します。

新事業進出補助金を活用することで、アルミ加工事業における設備投資、事業拡大、販路開拓といった様々な側面を支援し、事業の成功確率を高めることが期待できます。補助金制度の活用を検討する際には、最新の公募要領を確認し、自社の事業計画に最適な活用方法を検討することが重要です。

アルミ加工事業における補助金の活用事例

新事業進出補助金は、アルミ加工事業の成長を促進するための強力なツールとなります。ここでは、具体的な活用事例を通して、補助金の効果的な活用方法を解説します。

事例1：高精度アルミ部品製造への進出

株式会社A社は、長年アルミ板金加工を主力事業としてきましたが、市場の需要変化に対応するため、高精度アルミ部品製造への進出を計画しました。補助金を利用することで、高精度CNC工作機械や3次元測定器などの導入費用を軽減し、最新鋭の設備を導入することに成功しました。

これにより、航空宇宙産業や自動車産業といった高度な精度が求められる分野への進出を果たし、事業の多角化と収益向上を実現しました。補助金活用前は、価格競争の激しい板金加工に依存していましたが、高付加価値製品の製造により、安定した収益基盤を築くことができました。

事例2：アルミ建材の製造・販売

B株式会社は、住宅用アルミサッシの製造・販売を行っていましたが、補助金を活用し、断熱性・遮音性に優れた高性能アルミ建材の製造・販売を開始しました。

補助金は、新製品開発のための研究開発費や製造ラインの増設費用に充てられ、高性能アルミ建材の製造を実現しました。環境意識の高まりを背景に、高性能アルミ建材の需要は拡大しており、B社は市場のニーズを的確に捉え、事業を拡大しています。補助金を活用することで、新たな販路開拓のための営業活動も強化し、全国展開も視野に入れています。

事例3：アルミ加工技術を活用した新製品開発

C工業株式会社は、長年培ってきたアルミ押出成形技術を活かし、補助金を利用して、軽量かつ高強度なアルミ合金製自転車フレームの開発に着手しました。

補助金は、材料試験や試作開発、特許取得費用などに活用され、革新的な自転車フレームの開発に成功しました。新製品は、自転車愛好家から高い評価を受け、国内外の自転車メーカーへのOEM供給を開始しています。C工業は、アルミ加工技術の新たな可能性を追求し、更なる新製品開発にも積極的に取り組んでいます。

企業名	活用事例	補助金活用による成果
株式会社A社	高精度アルミ部品製造への進出	航空宇宙産業、自動車産業への進出、収益向上
B株式会社	高性能アルミ建材の製造・販売	事業拡大、全国展開
C工業株式会社	アルミ合金製自転車フレームの開発	OEM供給開始、新製品開発の推進

これらの事例は、補助金がアルミ加工事業の多様なニーズに対応し、成長を後押しする効果を持つことを示しています。事業計画の策定から申請、事業の実施まで、専門家のサポートを受けることで、補助金を最大限に活用し、事業の成功に繋げることが可能です。

新事業進出補助金も、上記のようにアルミ加工事業に対して効果的に活用可能です。アルミ加工事業における新事業進出補助金の活用は、新たなビジネスチャンスの創出と地域経済の活性化に大きく貢献するでしょう。

アルミ加工事業で新事業進出補助金に申請する方法と採択されるためのコツ

新事業進出補助金の申請は、事業計画書の作成と面接が主な流れとなります。採択されるためには、綿密な事業計画と効果的なプレゼンテーションが不可欠です。以下に、申請方法と採択されるためのコツを詳しく解説します。

事業計画書の書き方

事業計画書は、あなたの事業構想を審査員に理解してもらうための重要な資料です。具体性、論理性、実現可能性を意識して作成しましょう。

市場分析の重要性

市場分析は、事業の成功可能性を評価する上で非常に重要です。市場規模、成長性、競合状況などを分析し、参入する市場の魅力と事業の妥当性を明確に示す必要があります。

自社がアプローチ可能な範囲の中で、継続的に売上・利益を確保できるだけの市場規模を有しているか、成長が見込まれる市場かを示すことが求められます。

競合他社との差別化

競合他社との差別化は、事業の優位性を示す上で欠かせません。競合分析を実施した上で、顧客ニーズを基に、競合他社と比較して、自社に明確な優位性を確立する差別化が可能かを示す必要があります。独自の技術やサービス、価格戦略、ターゲット顧客などを明確に示し、競争優位性をアピールしましょう。

収益性と成長性の見通し

収益性と成長性の見通しは、事業の将来性を評価する上で重要な指標となります。売上高、利益、投資回収期間などを具体的に示し、事業の持続可能性をアピールしましょう。財務諸表の作成も効果的です。

また、事業化に向けての中長期での課題を検証し、事業化に至るまでの遂行方法、スケジュールや課題の解決方法が明確かつ妥当であることを示すことが重要です。

事業計画書には、事業概要、市場分析、競合優位性、収益性と成長性、経営体制、資金計画などを盛り込む必要があります。

申請書類のチェックポイント

申請書類は、不備なく正確に作成する必要があります。提出前に、以下のチェックポイントを確認しましょう。

• 必要書類が全て揃っているか
• 記入漏れ、誤字脱字がないか
• 数字の整合性が取れているか
• 添付書類が正しく添付されているか

申請期限直前は窓口が混雑する可能性があります。余裕を持って準備し、早めに提出することをおすすめします。中小企業庁のホームページや相談窓口を活用し、最新の情報を確認しながら進めることが大切です。補助金申請サポートを提供する民間企業もありますので、必要に応じて活用を検討してみましょう。

新事業進出補助金にアルミ加工事業で申請する際によくある質問

新事業進出補助金の申請にあたって、多く寄せられる質問とその回答をまとめました。申請前に疑問を解消し、スムーズな手続きを進めましょう。

申請期間について

申請期間はいつですか?

第2回の申請期間は令和7年9月12日(金)から令和7年12月19日(金)18:00までとなっています。公募期間は厳守となりますので、早めに準備を始めましょう。

申請は電子申請システムで行います。システムの操作方法については、事前にマニュアルを確認しておくことをお勧めします。

その他よくある質問

事業計画書の書き方が分かりません

事業計画書の作成には、商工会議所や商工会などの支援機関のサポートを受けることができます。専門家のアドバイスを受けることで、より効果的な事業計画書を作成することができます。また、過去の採択事例を参考にすることも有効です。

採択結果の通知はいつ頃届きますか？

採択結果は、申請締め切りから概ね2から3ヶ月後に通知されます。通知方法は、電子申請システム上での通知、または書面での通知となります。

採択されなかった場合はどうなりますか？

採択されなかった場合は、不採択理由を確認し、次回の公募に向けて事業計画を修正しましょう。不採択理由によっては、支援機関に相談することで改善策が見つかる場合もあります。

これらの情報は一般的なものであり、最新の情報や詳細な内容については、必ず公募要領や関係機関のウェブサイト等で確認してください。補助金申請は、綿密な準備と適切な情報収集が重要です。疑問点があれば、早めに相談窓口に問い合わせることをお勧めします。

アルミ加工事業自体の将来性と展望

アルミ加工事業は、その特性から様々な産業分野で需要が見込まれ、将来性のある事業と言えるでしょう。軽量かつ高強度、耐食性、加工性に優れたアルミは、自動車、航空宇宙、建築、エレクトロニクス、包装など、幅広い分野で利用されています。

今後、これらの産業の成長に伴い、アルミ加工製品の需要はますます増加していくと予想されます。

成長が期待される分野

特に高い成長が期待される分野として、以下のものが挙げられます。

自動車産業

自動車の軽量化は燃費向上に直結するため、アルミ素材の需要が高まっています。車体、エンジン部品、ホイールなどへのアルミの採用は今後も拡大していくでしょう。特に電気自動車（EV）やハイブリッド車（HV）では、バッテリーの重量を相殺するために軽量化がより重要となるため、アルミの需要はさらに増加すると予想されます。

航空宇宙産業

航空機や宇宙船の軽量化は、燃料効率の向上や積載量の増加に大きく貢献します。アルミ合金は軽量かつ高強度であるため、航空宇宙産業においても重要な素材となっており、今後も需要の拡大が見込まれます。

建築分野

アルミサッシやカーテンウォール、外壁材など、建築分野でもアルミは広く利用されています。耐食性、耐久性、デザイン性に優れたアルミ建材は、高層ビルや商業施設、住宅など、様々な建築物で採用されています。建物の高機能化、長寿命化のニーズの高まりとともに、アルミ建材の需要は堅調に推移すると考えられます。

再生可能エネルギー関連産業

太陽光発電パネルのフレームや風力発電機のナセルなど、再生可能エネルギー関連産業でもアルミが活用されています。地球環境への意識の高まりとともに、再生可能エネルギー関連産業は成長産業として注目されており、アルミの需要も増加していくと予想されます。

アルミ加工技術の進化

アルミ加工技術も日々進化しており、3Dプリンティングやレーザー加工、精密加工などの新しい技術が登場しています。これらの技術革新により、より複雑な形状のアルミ部品の製造や、高精度な加工が可能になり、アルミの用途はさらに広がっていくでしょう。また、アルミのリサイクル技術も進歩しており、環境負荷低減にも貢献しています。

市場競争の激化

アルミ加工事業は将来性のある市場である一方、競争も激化していくと予想されます。高品質な製品の提供、コスト削減、新技術の開発、顧客ニーズへの迅速な対応など、競争力を高めるための取り組みが重要になります。

今後の展望

分野	展望
自動車	EV化、自動運転技術の進展に伴い、更なる軽量化ニーズの高まりが予想される。
航空宇宙	宇宙開発の進展、航空機需要の増加により、高強度・高機能アルミ素材の需要拡大が見込まれる。
建築	高層ビル、商業施設、住宅など、幅広い建築物でアルミ建材の需要が堅調に推移すると予想される。
再生可能エネルギー	太陽光発電、風力発電など、再生可能エネルギー関連産業の成長に伴い、アルミ需要の増加が見込まれる。

アルミ加工事業は、様々な産業分野での需要拡大、技術革新、環境意識の高まりなど、多くの成長要因を抱えています。これらの要因を捉え、適切な戦略を策定することで、アルミ加工事業は更なる発展を遂げることが期待されるでしょう。新事業進出補助金を活用することで、設備投資や技術開発などを積極的に行い、競争力を強化していくことが重要です。

新事業進出補助金でアルミ加工事業に参入したい方はまずは株式会社補助金プラスへご相談を

アルミ加工事業への新規参入をお考えの方々、新事業進出補助金の活用は大きな追い風となりますが、その申請プロセスには専門知識と多くの時間が必要です。設備投資計画や技術習得、市場開拓戦略の構築など、本来はアルミ加工事業の核心部分に注力すべき時期に、複雑な補助金申請作業に時間を奪われるのは効率的とは言えません。

株式会社補助金プラスは、そんな課題を解決する申請支援サービスを提供しています。採択率90％以上の実績を持つ専門家チームが、製造業の特性を理解した上で、アルミ加工事業ならではの強みを活かした事業計画書の作成から必要書類の収集まで一貫してサポート。設備投資の妥当性や技術的優位性を効果的に訴求する申請戦略をご提案します。

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まとめ

新事業進出補助金は、アルミ加工事業を始めたい、あるいは事業を拡大したいと考えている企業にとって、大きなチャンスとなるでしょう。設備投資や販路開拓など、多岐にわたる費用を補助金で賄うことで、事業の成功確率を高めることが可能です。

この記事では、補助金の概要から申請方法、採択されるためのコツ、そしてアルミ加工事業の将来性までを網羅的に解説しました。特に、事業計画書の作成においては、市場分析、競合他社との差別化、収益性と成長性の見通しが重要です。成功事例を参考に、自社の強みを活かした事業計画を立て、補助金を活用してアルミ加工事業を成功させましょう。