【2025.6】小規模事業者持続化補助金でコスメ事業を発展させる！申請のポイントと活用事例

小規模事業者持続化補助金でコスメ事業を成長させたいけれど、申請方法や活用方法がわからない…とお悩みではありませんか？

この記事では、小規模事業者持続化補助金の概要から、コスメ事業への活用メリット、申請のポイント、具体的な成功事例までを網羅的に解説します。補助対象経費や事業計画書の書き方など、申請をスムーズに進めるためのノウハウを分かりやすく説明。さらに、新商品開発やECサイト構築、広告宣伝といった具体的な活用事例も紹介することで、事業計画のヒントが見つかるはずです。

ぜひ本記事を参考に、小規模事業者持続化補助金を最大限に活用し、コスメ事業の成長を実現するための道筋を探してみてください。

1. 小規模事業者持続化補助金とは？コスメ関連事業を発展に導く

小規模事業者持続化補助金は、小規模事業者が経営計画に基づいて実施する販路開拓等の取組みに対し、その経費の一部を補助してくれる制度です。 この補助金は、日本全国の様々な業種の小規模事業者を対象としています。 小規模事業者の生産性向上と持続的な発展を支援し、小規模事業者が今後の制度改革に順応できるようにすることを目的としています。

1.1 補助金の種類と概要

小規模事業者持続化補助金には一般型と創業型があります。それぞれ、以下のように補助金額や補助対象者が定められています。

種類	概要	補助率・補助額	補助対象者の創業年数
一般型 通常枠	幅広い小規模事業者を支援する内容	補助率：2/3 補助上限額：50万円 （インボイス特例対象事業者は50万円、賃金引上げ特例対象事業者は150万円、両特例の対象事業者は200万円上乗せされる）	創業年数に指定なし
創業型	創業3年以内の小規模事業者を支援する内容	補助率：2/3 補助上限額：200万円 （インボイス特例対象者は250万円）	創業後3年以内の小規模事業者に限定

しっかり上記を確認し、どちらで申請すべきかを検討してみてください。その際はそれぞれの型の公募要領を確認するのも忘れないでください。

1.2 コスメ事業への活用メリット

コスメ事業において、小規模事業者持続化補助金を活用することで、様々なメリットがあります。

例えば、新商品開発、ECサイト構築、広告宣伝、設備投資など、事業の成長に必要な取り組みに対して資金的な支援を受けることができます。 これにより、競争力の強化、売上向上、ブランド力の向上などが期待できます。

具体的には、以下のような活用例が考えられます。

• 新商品の開発費用：新たな化粧品や美容グッズの開発にかかる費用
• ECサイトの構築費用：オンライン販売のためのウェブサイト制作費用
• 広告宣伝費用：雑誌広告やWeb広告の出稿費用
• 設備投資費用：製造設備や店舗設備の導入費用

このように、小規模事業者持続化補助金を活用することで、コスメ事業の成長を加速させることができます。 ただし、補助金は採択されることが前提となるため、綿密な事業計画と効果的な申請書の作成が重要となります。

1.3 小規模事業者持続化補助金の採択率

小規模事業者持続化補助金は、申請しただけで活用できる補助金ではありません。事務局の審査に通過し、採択された事業者のみが補助事業を行い、補助金を受け取ることができます。

以下は、これまでの一般型の採択率です。

	申請者数	採択者数	採択率
第1回公募	8,044	7,308	90.9%
第2回公募	19,154	12,478	65.1%
第3回公募	13,642	7,040	51.6%
第4回公募	16,126	7,128	44.2%
第5回公募	12,738	6,869	53.9%
第6回公募	9,914	6,846	69.1%
第7回公募	9,339	6,517	69.8%
第8回公募	11,279	7,098	62.9%
第9回公募	11,467	7,344	64.0%
第10回公募	9,844	6,248	63.5%
第11回公募	11,030	6,498	58.9%
第12回公募	13,373	7,438	55.6%
第13回公募	15,308	8,729	57.0%
第14回公募	13,597	8,497	62.5%
第15回公募	13,336	5,580	41.8%
第16回公募	7,371	2,741	37.2%

だんだん採択率は低くなっていることがわかるでしょう。今後さらに採択率は低く、審査が厳格化していくことも考えられます。

2. 小規模事業者持続化補助金の申請要件｜コスメ会社も該当するなら申請OK

小規模事業者持続化補助金は、すべての小規模事業者が対象となるわけではありません。一定の要件を満たす必要があります。補助金の交付を受けられるかどうかは、事業計画の内容や経営状況などによって審査されます。コスメ関連事業を行う会社も、もし要件に該当すれば補助金に申請することができます。

まずは、ご自身の事業が対象となるかを確認しましょう。

2.1 対象となるコスメ事業者

小規模事業者持続化補助金に申請する事業者は、以下の要件を満たす必要があります。コスメ関連業者も同様です。

• 小規模事業者であること
• 資本金又は出資金が５億円以上の法人に直接又は間接に１００％の株式を保有されていないこと（法人のみ）
• 確定している（申告済みの）直近過去３年分の「各年」又は「各事業年度」の課税所得の年平均額が 15億円を超えていないこと
  
  引用：小規模事業者持続化補助金＜一般型 通常枠＞第 17 回公募 公募要領

これらの要件をすべて満たしていることが必須です。一つでも該当しない場合は、補助金の交付を受けることができません。

また、小規模事業者の定義は以下のように定められています。

例えば、個人事業主としてコスメの販売やエステサロンを経営している場合、小規模事業者として該当する可能性があります。また、株式会社などの法人格を有している場合でも、資本金や従業員数などの要件を満たしていれば、小規模事業者として補助金の申請が可能です。

2.2 補助対象経費

小規模事業者持続化補助金で認められる補助対象経費は、販路開拓や生産性向上など、事業の持続的な発展のために必要な経費です。補助対象経費は以下のように設定されています。

機械装置等費、広報費、ウェブサイト関連費、展示会等出展費（オンラインによる展示会・商談
会等を含む）、旅費、新商品開発費、借料、委託・外注費

また、対象経費が満たすべき要件も設定されています。

• 使用目的が本事業の遂行に必要なものと明確に特定できる経費
• 交付決定日以降に発生し補助事業期間中に支払が完了した経費
• 証憑資料等によって支払金額が確認できる経費

引用：小規模事業者持続化補助金＜一般型 通常枠＞第 17 回公募 公募要領

コスメ事業においては、以下のような経費が補助対象となる可能性があります。

経費項目	具体例
機械装置等費	化粧品製造機器、エステ機器の購入
広報費	ホームページ制作、パンフレット作成、広告掲載
展示会等出展費	コスメ関連の展示会への出展費用
旅費	商談や仕入れのための出張旅費
新商品開発費	新商品の開発費用

ただし、すべての経費が補助対象となるわけではありません。必ず公募要領で対象外経費についても確認しましょう。

3. 小規模事業者持続化補助金の申請方法と流れ

小規模事業者持続化補助金の申請は、原則として電子申請で行います。補助金事務局が提供するJグランツというシステムを利用します。申請期間は年複数回設定されており、公式サイトで確認できます。

採択結果の通知までは、申請から数ヶ月かかります。事業計画の変更などが必要になった場合は、速やかに事務局に連絡しましょう。

3.1 申請書類の準備

申請に必要な書類は、主に以下のとおりです。

• 持続化補助金事業に係る申請書（様式１）
• 経営計画兼補助事業計画①（様式２）
• 補助事業計画②（様式３）
• 補助金交付申請書（様式５）
• 宣誓・同意書（様式６）
• 事業支援計画（様式４）
• 貸借対照表および損益計算書（直近１期分）
• 株主名簿（該当者のみ）
• 直近の確定申告書
• 貸借対照表および活動計算書（直近１期分）
• 現在事項全部証明書または履歴事項全部証明書
• 法人税確定申告書（別表一および別表四（所得の簡易計算））（直近１期分）
  
  引用：小規模事業者持続化補助金＜一般型 通常枠＞第 17 回公募 公募要領

申請書類は、すべて正確かつ丁寧に作成することが重要です。不明点があれば、事務局に問い合わせることをおすすめします。

3.2 申請書の書き方ポイント

申請書は、審査の重要な判断材料となります。誤字脱字はもちろん、内容にも注意して作成しましょう。

3.2.1 事業計画書の書き方

事業計画書は、事業の目的、内容、実施体制、期待される効果などを具体的に記載する必要があります。特に、小規模事業者持続化補助金を活用することで、どのように事業が発展するのかを明確に示すことが重要です。数値目標を設定し、実現可能性を示すことも効果的です。また、市場分析や競合分析の結果を踏まえ、事業の優位性や独自性をアピールすることも重要です。

3.2.2 売上目標の設定

売上目標は、事業計画の成果を測る指標となるため、具体的かつ現実的な数値を設定する必要があります。過去の売上実績や市場動向などを考慮し、達成可能な目標を設定しましょう。また、売上目標だけでなく、顧客数や利益率などの目標を設定することで、事業の成長をより具体的に示すことができます。

3.3 申請から補助金受給までの流れ

申請から補助金受給までの流れは以下のとおりです。

採択後も、事業計画に基づいて事業を実施し、実績報告書を提出する必要があります。補助金の交付決定後、事業計画を変更する場合は、事務局に相談の上、承認を得る必要があります。

4. 小規模事業者持続化補助金の活用事例（コスメ事業）

小規模事業者持続化補助金を活用して成功したコスメ事業の事例を具体的に紹介します。これらの事例を参考に、自身の事業計画に役立ててください。

4.1 事例1 新商品開発

オーガニックコスメを専門とする株式会社Aは、持続化補助金を利用して、敏感肌向けの新しい美容液を開発しました。補助金は、原料の仕入れ、成分分析、試作品の製造、パッケージデザインなどに活用されました。開発した美容液は、肌への優しさと効果の高さが口コミで広がり、売上を大きく伸ばしました。特に、SNSでのインフルエンサーマーケティングに注力したことが成功の鍵となりました。

4.1.1 売上目標と達成状況

項目	目標値	実績値
売上高	1,000万円	1,200万円
販売個数	5,000個	6,000個

4.2 事例2 ECサイト構築

地域限定で石鹸を販売していた有限会社Bは、販路拡大を目指し、持続化補助金を利用してECサイトを構築しました。補助金は、サイト制作費用、写真撮影費用、SEO対策費用などに充てられました。ECサイト開設により、全国の顧客に商品を届けられるようになり、売上増加に大きく貢献しました。また、ECサイトでの顧客データ分析に基づいた商品開発にも取り組み、更なる事業拡大を実現しています。

4.2.1 ECサイト構築による効果

• 売上高：前年比150%増
• 顧客数：前年比200%増
• 新規顧客獲得率：70%

4.3 事例3 広告宣伝

ヘアケア製品を製造販売する株式会社Cは、新商品の認知度向上を図るため、持続化補助金を利用して広告宣伝を行いました。補助金は、Web広告の出稿費用、パンフレット制作費用、展示会出展費用などに活用されました。ターゲット層に合わせた効果的な広告展開により、新商品の売上は目標を大きく上回り、ブランドイメージの向上にも繋がりました。特に、Instagram広告と美容系YouTuberとのコラボレーションが大きな効果を発揮しました。

4.3.1 広告宣伝による効果

項目	目標値	実績値
ブランド認知度	30%	40%
Webサイトへのアクセス数	10,000PV	15,000PV

これらの事例は、小規模事業者持続化補助金を活用することで、コスメ事業における様々な課題を解決し、事業を成長させることができることを示しています。補助金の活用目的を明確にし、効果的な事業計画を立てることが重要です。

5. 小規模事業者持続化補助金を活用したコスメ事業成功のポイント

小規模事業者持続化補助金を活用してコスメ事業を成功させるためには、補助金申請だけでなく、その後の事業展開まで見据えた戦略が重要です。市場のニーズを的確に捉え、競合他社との差別化を図り、効果的なPRを行うことで、持続的な成長を実現できるでしょう。

5.1 市場調査の重要性

コスメ市場はトレンドの変化が激しく、消費者のニーズも多様化しています。補助金を活用して新たな商品開発や販路拡大を行う前に、綿密な市場調査を行い、ターゲット層のニーズや市場動向を把握することが不可欠です。例えば、オーガニックコスメやサステナブルな商品への関心の高まりなど、最新のトレンドを捉え、自社のコスメ事業にどのように反映できるかを検討しましょう。

市場調査の方法としては、インターネット調査、アンケート調査、グループインタビューなど様々な手法があります。複数の方法を組み合わせることで、より精度の高い情報を得ることができます。

5.2 競合他社の分析

コスメ市場は競争が激しいため、競合他社の分析も重要です。競合他社の製品、価格、販売戦略、顧客層などを分析することで、自社の強みと弱みを明確にし、差別化戦略を立てることができます。例えば、競合他社が展開していないニッチな市場を狙ったり、独自の成分や製法を用いた商品開発を行うなど、競合優位性を築くための戦略を練りましょう。

項目	自社	競合A社	競合B社
ターゲット層	20代女性	30代女性	10代女性
価格帯	中価格帯	高価格帯	低価格帯
販売チャネル	ECサイト、ドラッグストア	百貨店、自社店舗	バラエティショップ、ECサイト

上記のように、競合他社との比較を表形式で整理することで、客観的に分析することができます。

5.3 効果的なPR戦略

優れたコスメを開発しても、消費者に知られなければ意味がありません。補助金を活用して、効果的なPR戦略を実施しましょう。例えば、SNSを活用したインフルエンサーマーケティング、オンライン広告、雑誌広告、イベント出展など、様々なPR手法を検討し、ターゲット層に効果的にアプローチできる方法を選びましょう。また、PR効果を最大化するためには、ターゲット層に合わせたメディア選定や、魅力的なコンテンツ作成が重要です。

さらに、補助金活用の事実を効果的にPRすることで、企業イメージの向上や消費者からの信頼感獲得にも繋がります。例えば、「小規模事業者持続化補助金」のロゴマークをウェブサイトや商品パッケージに掲載することで、消費者に事業への取り組み姿勢をアピールできます。

6. 小規模事業者持続化補助金にコスメ事業で申請したいなら株式会社補助金プラスにご相談を

コスメ事業で小規模事業者持続化補助金を活用したい事業者様にとって、申請手続きは煩雑で時間を要する作業です。事業運営に集中したい時期に申請作業に追われるのは非効率的といえるでしょう。

株式会社補助金プラスなら、経験豊富な専門家が事業計画書作成から書類準備、事業アドバイスまで総合的にサポートします。90％以上の高い採択率実績があり、コスメ事業の特性を理解した的確な支援が可能です。全国対応のオンラインサービスで、小規模事業者持続化補助金以外の補助金についてもご提案できます。初回無料相談を実施中ですので、コスメ事業での補助金活用をお考えの事業者様は株式会社補助金プラスまでお気軽にお問い合わせください。

7. まとめ

小規模事業者持続化補助金は、コスメ事業の発展に役立つ強力なツールです。新商品開発、ECサイト構築、広告宣伝など、様々な取り組みを支援する資金を得ることができます。

この記事では、補助金の種類、申請要件、申請方法、活用事例、成功のポイントなどを解説しました。特に、事業計画書の作成と売上目標の設定は申請の可否を大きく左右するため、市場調査や競合分析に基づいた綿密な計画が重要です。補助金を活用し、効果的なPR戦略と組み合わせることで、コスメ事業の成長を加速させることができるでしょう。