【2025.12】新事業進出補助金でEV車関連事業に進出！補助金申請のコツと成功事例

EV車関連事業への進出を検討中で、新事業進出補助金の活用をお考えですか？ 2025年から新たに募集が開始する新事業進出補助金は、新規事業への進出を強力にサポートする制度ですが、申請には正しい知識と戦略が必要です。

この記事では、新事業進出補助金の概要からEV車関連事業への活用方法、申請のコツ、成功事例、メリット・デメリットまで、網羅的に解説します。EV充電スタンド設置、カーシェアリング、部品製造など、具体的な事業例も紹介。補助金以外の支援制度情報も掲載しているので、ぜひ本記事を参考にEV車関連事業を成功させてください。

EV車関連事業にも有用な新事業進出補助金とは？

新事業進出補助金は中小企業等が既存事業と異なる新たな事業活動に挑戦し、新市場・高付加価値事業への進出を後押しすることで、企業規模の拡大・付加価値向上を通じた生産性向上を図り、賃上げにつなげていくことを目的とした補助金制度です。

新事業進出補助金の概要

経済産業省が管轄するこの補助金は、3～5年の事業計画に基づいた経費の一部を補助することで、企業の新たな挑戦を後押しします。補助対象となる経費は、機械装置・システム構築費、建物費、外注費、専門家経費、広告宣伝・販売促進費など多岐に渡り、事業の成長段階に合わせて適切な支援を受けることができます。

第2回公募は令和7年9月12日(金)から令和7年12月19日(金)18:00まで(厳守)となっています。交付要件や補助率、補助上限額などは公募時期によって変動するため、最新の公募要領を確認することが重要です。

補助金額と補助率

新事業進出補助金の補助金額と補助率は以下のように設定されています。申請前によく確認し、自社はいくら受け取ることができそうかをシュミレーションしておきましょう。

従業員数	補助上限金額	補助率
従業員数20人以下	2,500万円（3,000万円）	1/2
従業員数21～50人	4,000万円（5,000万円）
従業員数51～100人	5,500万円（7,000万円）
従業員数101人以上	7,000万円（9,000万円）

※補助下限750万円
※大幅賃上げ特例適用事業者（事業終了時点で①事業場内最低賃金＋50円、②給与支給総額＋
6%を達成）の場合、補助上限額を上乗せ。（上記カッコ内の金額は特例適用後の上限額。）

参照：中小企業新事業進出補助金

なお、大幅賃上げ特例の適用を受けるためには、補助事業終了後3～5年の事業計画期間において、給与支給総額の年平均成長率を基準値に加えて更に3.5%(合計で年平均成長率6.0%)以上増加させること、および事業場内最低賃金を基準値に加えて更に20円(合計で50円以上)増加させることが必要です。

EV車関連事業への進出と新事業進出補助金の活用

EV車(電気自動車)関連事業は、地球温暖化対策や持続可能な社会の実現に向けて、世界的に注目を集めています。日本においても、2035年までにガソリン車の新車販売を禁止する方針が打ち出されるなど、EV車への移行は加速していくと予想されます。

この章では、EV車関連事業の現状と将来性、そして新事業進出補助金を活用できる具体的な事業例について解説します。

EV車関連事業の現状と将来性

EV車市場は、年々拡大を続けています。自動車メーカー各社が新型EV車を発表し、充電インフラの整備も進んでいます。さらに、バッテリー技術の進化や再生可能エネルギーの普及もEV車市場の成長を後押ししています。今後、EV車関連事業は、自動車産業のみならず、エネルギー産業、IT産業など、様々な分野に波及効果をもたらすことが期待されています。

EV車関連事業の将来性は、環境意識の高まりによるEV車需要の増加、政府による補助金や税制優遇措置、技術革新によるEV車性能の向上と価格低下、充電インフラの整備拡大、自動運転技術との融合といった点からも期待できます。

新事業進出補助金で対象になるEV車関連事業

新事業進出補助金は、革新的な事業に挑戦する企業を支援する制度です。EV車関連事業も、この補助金の対象となります。以下に、具体的な事業イメージ例を挙げます。

EV充電スタンド設置事業

EV車の普及には、充電インフラの整備が不可欠です。新事業進出補助金を活用して、商業施設や公共施設、集合住宅などにEV充電スタンドを設置する事業は、補助金の対象となります。急速充電器や普通充電器など、設置場所や利用者のニーズに合わせた充電スタンドの設置が可能です。また、太陽光発電システムと連携したEV充電スタンドの設置も、環境負荷低減の観点から注目されています。

EVカーシェアリング事業

EVカーシェアリングは、環境に優しく、経済的な移動手段として注目されています。新事業進出補助金を活用して、地域住民や観光客向けにEVカーシェアリングサービスを提供する事業は、補助金の対象となります。カーシェアリング用のEV車購入費用や、予約システムの開発費用などに補助金を活用できます。また、地方自治体と連携した事業展開も有効です。

EV関連部品製造事業

EV車は、ガソリン車とは異なる部品が多く使用されています。新事業進出補助金を活用して、バッテリー、モーター、インバーターなどのEV関連部品を製造する事業は、補助金の対象となります。高性能な部品の開発や、生産ラインの構築に補助金を活用することで、競争力の強化を図ることができます。特に、次世代バッテリーの開発は、今後のEV車市場を左右する重要な要素となるでしょう。

その他にも、以下のような事業が補助金の対象となる可能性があります。

事業例	内容
EV整備士育成事業	EV車の整備に必要な知識や技術を習得できる研修プログラムを提供する事業
EVバッテリーリサイクル事業	使用済みEVバッテリーを回収し、再利用・再資源化する事業
EV関連アプリ開発事業	充電スポット検索や、EV車管理などの機能を提供するアプリを開発する事業
EVを活用した観光事業	EV車を使ったレンタカー事業や、観光ルート開発など、EV車と観光を組み合わせた事業

これらの事業は、単独で実施するだけでなく、組み合わせて実施することで、より大きな相乗効果を生み出すことができるでしょう。例えば、EV充電スタンド設置事業とEVカーシェアリング事業を組み合わせることで、EV車の利用を促進し、地域活性化に貢献することができます。それぞれの事業の特性を理解し、地域ニーズに合わせた事業計画を策定することが重要です。

新事業進出補助金にEV車関連事業で申請する方法と注意点

新事業進出補助金の申請は、事業計画の策定から始まり、申請書類の提出、審査、そして交付決定まで、いくつかの段階を踏みます。それぞれの段階で注意すべき点を押さえ、確実な申請手続きを行いましょう。

申請に必要な書類

申請に必要な書類は、事業計画書をはじめ、多岐にわたります。主な書類は以下の通りです。事前に準備を進め、漏れのないように注意しましょう。

事業計画書では、事業の概要、目標、3～5年の計画、収支計画などを詳細に記述します。事業の将来性や実現可能性、収益性などを具体的に示すことが重要です。補助金交付の可否を左右する最も重要な書類と言えるでしょう。

収支計画書では、事業の収支見込みを数値で示します。売上高、経費、利益などを根拠に基づいて明確に記載する必要があります。実現可能性を裏付けるデータや市場調査の結果などを添付すると、審査における評価が高まる可能性があります。

その他、登記事項証明書、定款、直近の決算書、補助事業に係る見積書などが必要です。金融機関等から資金提供を受けて補助事業を実施する場合は、金融機関による確認書も必要となります。さらに、次世代育成支援対策推進法に基づく一般事業主行動計画を両立支援のひろばに公表していることも必須要件です。

その他、申請する補助金の種類によっては、追加で必要となる書類があります。必ず公募要領を確認し、必要な書類をすべて揃えましょう。

申請の流れ

申請の流れは以下の通りです。それぞれの期日を守ることが重要です。

公募要領の確認、事業計画の策定、申請書類の作成、申請書類の提出(電子申請)、審査(書類審査等)、交付決定、補助金交付、事業実施、実績報告という流れになります。補助事業実施期間は交付決定日から14か月以内(ただし採択発表日から16か月以内)です。その後、3～5年の事業計画期間において事業化状況報告等を行います。

申請から交付決定までは、数ヶ月かかる場合があります。余裕を持って準備を進めましょう。

申請時の注意点

申請時には、以下の点に注意しましょう。

公募要領を熟読し、要件を満たしているか確認することが重要です。特に、新事業進出要件として、製品等の新規性要件、市場の新規性要件、新事業売上高要件を満たす必要があります。また、付加価値額要件として、事業計画期間において付加価値額の年平均成長率が4.0%以上増加する見込みの事業計画を策定する必要があります。

賃上げ要件として、一人当たり給与支給総額の年平均成長率を一定水準以上増加させること、または給与支給総額の年平均成長率を2.5%以上増加させることが求められます。さらに、事業場内最低賃金が補助事業実施場所の地域別最低賃金より30円以上高い水準を維持することも必要です。これらの要件を達成できなかった場合、補助金の一部返還が求められる可能性があります。

事業計画書は具体的に記述し、実現可能性を明確に示すことが重要です。申請書類に不備がないか、提出前に必ず確認してください。締め切り期日を厳守しましょう。

よくある質問

申請に関するよくある質問をまとめました。

質問	回答
申請資格は？	中小企業基本法に定める中小企業者などが対象です。詳細は公募要領をご確認ください。
申請期間は？	公募期間が設定されています。公募要領で確認してください。
申請は何度でもできますか？	同一の事業計画で複数回申請することはできません。
採択されなかった場合、再申請はできますか？	内容を修正して再申請することは可能です。

上記以外にも不明点がある場合は、事務局に問い合わせることをお勧めします。正確な情報を得て、スムーズな申請手続きを行いましょう。

補助金を使ってEV車関連事業を成功させた事例

これまでに補助金を使ってEV車関連事業を成功させた例を紹介します。補助金申請の成功は綿密な計画と適切な申請書類作成にかかっています。下記の事例を参考に、ぜひ新事業進出補助金の申請にも挑戦してみてください。

成功事例1 EV充電スタンド設置事業

株式会社A社の事例

地方都市でガソリンスタンドを経営する株式会社A社は、EV充電スタンド設置事業に新規参入することで、事業の多角化と地域貢献を目指しました。地域の特性を考慮し、最新型の急速充電器を設置することで、EV利用者の利便性向上に貢献する計画を立てました。

補助金申請にあたっては、事業計画の具体性と地域への経済効果を強調した資料を作成。結果、見事補助金交付を受け、計画通りEV充電スタンドの設置を実現しました。設置後は利用者数も順調に増加し、新たな収益源の確保に成功しています。売上増加だけでなく、地域住民や観光客からの評判も良く、企業イメージ向上にも繋がっています。

項目	詳細
事業名	次世代型EV急速充電スタンド設置事業
補助金額	1,000万円
設置場所	既存ガソリンスタンド敷地内
充電器の種類	CHAdeMO、CCS対応急速充電器
成果	売上増加、地域貢献、企業イメージ向上

成功事例2 EVカーシェアリング事業

株式会社B社の事例

観光地の活性化を目的として、株式会社B社はEVカーシェアリング事業を立ち上げました。環境に配慮した観光を推進するため、太陽光発電による電力供給を取り入れたEVカーシェアリングサービスを計画。

補助金申請にあたっては、環境保全への貢献と観光客誘致による経済効果をアピールしました。その結果、補助金の交付が決定し、事業を順調に開始。観光客の利用増加に貢献するだけでなく、地域の環境意識向上にも寄与しています。また、地元企業との連携による新たな雇用創出にも成功し、地域経済の活性化に大きく貢献しています。

項目	詳細
事業名	環境配慮型EVカーシェアリングサービス
補助金額	800万円
サービス提供エリア	○○観光エリア
車両の種類	国産コンパクトEV
成果	観光客増加、環境意識向上、雇用創出

成功事例3 EV関連部品製造事業

株式会社C社の事例

自動車部品製造業を営む株式会社C社は、EV関連部品製造事業への進出を計画。既存の技術を活かしつつ、新たな技術開発にも積極的に投資することで、高性能なEVモーター部品の製造を目指しました。

補助金申請では、技術革新性と国内産業への波及効果を強く訴求。結果、補助金交付が決定し、最新設備の導入を実現しました。高品質なEVモーター部品の製造により、大手自動車メーカーとの取引開始にも成功。事業の拡大と雇用の創出に繋がっています。さらに、国内のEV産業の発展にも貢献しており、今後の更なる成長が期待されています。

項目	詳細
事業名	高性能EVモーター部品製造事業
補助金額	1,200万円
製造部品	EVモーターコア
成果	大手メーカーとの取引開始、事業拡大、雇用創出

これらの事例は、補助金を活用することで、EV関連事業への進出が成功した一例です。それぞれの企業が、それぞれの地域特性や強みを活かした事業計画を立案し、補助金を効果的に活用することで、事業の成長と地域社会への貢献を実現しています。

補助金申請にあたっては、事業計画の具体性、地域への経済効果、環境保全への貢献などを明確に示すことが重要です。これらの成功事例を参考に、皆様も積極的に補助金活用を検討してみてください。

新事業進出補助金を活用してEV車関連事業を行うメリット・デメリット

新事業進出補助金を活用する際には、メリットだけでなくデメリットも理解した上で、事業計画に組み込むことが重要です。計画的に活用することで、EV車関連事業の成功確率を高めることができます。

新事業進出補助金を活用するメリット

新事業進出補助金を活用するメリットは多岐に渡ります。

資金調達における負担軽減

補助金という形で資金を調達できるため、自己資金の負担を軽減できます。これにより、資金繰りが楽になり、事業の初期投資を抑制できます。特に、EV車関連事業は初期投資が高額になりがちなので、補助金の活用は大きなメリットとなります。

事業計画の推進力向上

補助金を受けるためには、綿密な事業計画の策定が必須となります。このプロセスを通じて、事業の課題やリスクを明確化し、より実現性の高い計画を立てることができます。また、補助金交付決定は、事業の信頼性を高め、金融機関からの融資を受けやすくなる効果も期待できます。

新たな事業展開への足掛かり

補助金を活用することで、新たな設備投資や人材育成に資金を充てることができます。EV車関連事業は技術革新が速いため、常に最新の技術や知識を取り入れることが重要です。補助金は、これらの投資を後押しし、事業の成長を促進する役割を果たします。

雇用創出効果

EV車関連事業の発展は、地域経済の活性化に繋がります。補助金による事業拡大は、新たな雇用を創出し、地域社会への貢献にも繋がります。

メリット	詳細
資金調達の負担軽減	自己資金負担の軽減、資金繰りの改善、初期投資の抑制
事業計画の推進力向上	事業計画の精緻化、事業の信頼性向上、融資の円滑化
新たな事業展開への足掛かり	設備投資、人材育成、技術革新への対応
雇用創出効果	地域経済の活性化、地域社会への貢献

新事業進出補助金を活用するデメリット

メリットが多い一方で、補助金活用にはデメリットも存在します。事前にデメリットを理解しておくことで、適切な対応策を講じることができます。

申請手続きの煩雑さ

補助金の申請には、多くの書類作成や手続きが必要となります。時間と労力を要するため、事業本来の業務に支障が出る可能性があります。専門家のサポートを受けるなど、効率的な申請手続きが求められます。

交付決定までの時間

補助金の交付決定には、一定の期間が必要です。事業計画の変更や遅延が生じる可能性もあるため、余裕を持ったスケジュール管理が重要です。また、交付決定が得られない場合のリスクも考慮しておく必要があります。

補助金活用の制約

補助金には、使用用途や期間などの制約があります。事業計画に合致した補助金を選択し、適切に活用することが重要です。また、補助金の不正使用は厳しく罰せられるため、ルールを遵守しなければなりません。

採択率の低さ

補助金の採択率は必ずしも高くありません。競争率の高い補助金の場合、十分な準備をしていても採択されない可能性があります。他の資金調達手段も検討しておくことが重要です。

デメリット	詳細
申請手続きの煩雑さ	書類作成、手続きの煩雑さ、専門家への相談
交付決定までの時間	事業計画の遅延リスク、代替案の検討
補助金活用の制約	使用用途、期間の制約、ルール遵守
採択率の低さ	競争の激しさ、他の資金調達手段の検討

これらのメリット・デメリットを踏まえ、自社の状況に合わせて新事業進出補助金を活用することが、EV車関連事業の成功への鍵となります。

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新事業進出補助金を活用したEV車関連事業の立ち上げは、多くの企業にとって魅力的なチャンスです。しかし、申請手続きは複雑で時間と労力を要するため、多くの事業者が戸惑いを感じています。申請書類の作成、事業計画の立案、採択に向けた準備には専門的なスキルが求められ、本来注力すべき新事業の開発に支障をきたす可能性があります。

株式会社補助金プラスは、90％以上の高い採択率を誇る申請支援サービスで、EV車関連事業の新事業進出補助金申請をトータルにサポートします。オンライン対応により全国の事業者をカバーし、経験豊富な専門家が事業計画書の作成から実績報告（オプション）まで、きめ細かいサポートが可能です。

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まとめ

新事業進出補助金は、EV車関連事業への新規参入を検討している企業にとって大きな支援となります。EV充電スタンド設置、カーシェアリング、関連部品製造など、幅広い事業が補助対象となる可能性があります。

申請には事業計画の綿密な作成や必要書類の正確な準備が不可欠です。成功事例を参考に、自社の事業計画に合った申請戦略を立てましょう。補助金活用にはメリットだけでなく、事業計画変更の制約などのデメリットも存在するため、慎重な検討が必要です。補助金以外の支援制度も活用しながら、EV車関連事業の成功を目指しましょう。