「事業再構築補助金の申請代行支援サービスの選び方のポイント」はこちら
※記事は作成時の公募要領をもとに作成しているため最新の情報と異なることがございます
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レンタカー事業には、事業再構築補助金を活用できるかわからないという方も多いのではないでしょうか。しかし条件によっては、レンタカー事業にも事業再構築補助金を活用することができます。
レンタカー事業の新規立ち上げは高額な設備投資となるため、事業再構築補助金を活用することで企業の経費負担を軽減することができます。
この記事では、事業再構築補助金の概要やレンタカー事業の採択事例について解説していきます。
事業再構築補助金とは、新型コロナウイルス感染症の影響を受けた中小企業や個人事業主などに対して、事業の継続や再開を支援するために政府が実施している補助制度です。この制度では、事業計画に基づいて必要な経費の一部を補助金として受け取ることができます。
これは、レンタカー事業でも同様です。
事業再構築補助金とは
レンタカー事業における事業再構築補助金で受け取れる金額は、以下のとおりです。
申請型 | 補助金額 |
---|---|
成長枠 | 100~7,000万円 |
グリーン枠 | 100~1.5億円 |
卒業促進枠 | 100~1.5億円 |
大規模賃金引上促進枠 | 100~3,000万円 |
産業構造転換枠 | 1,000~7,000万円 |
最低賃金枠 | 100~1,500万円 |
物価高騰対策・回復再生応援枠 | 100~3,000万円 |
各申請枠には、補助金の上限額や支給率が設定されています。そのため、申請枠を決めるときには、自社の規模や人員だけでなく、受けられる補助金の金額や比率も重要な要素となります。
レンタカー事業における事業再構築補助金の補助率は、以下のとおりです。
申請型 | 補助率 |
---|---|
成長枠 | 中小企業者等:1/2中堅企業等 :1/3 |
グリーン成長枠 | 中小企業者等:1/2中堅企業等 :1/3 |
卒業促進枠 | 中小企業者等:1/2中堅企業等 :1/3 |
大規模賃金引上促進枠 | 中小企業者等:1/2中堅企業等 :1/3 |
産業構造転換枠 | 中小企業者等:2/3中堅企業等 :1/2 |
最低賃金枠 | 中小企業者等:3/4中堅企業等 :2/3 |
物価高騰対策・回復再生応援枠 | 中小企業者等:2/3中堅企業等 :1/2 |
事業再構築補助金には、中堅企業の成長を支援する申請枠もあります。成長枠では、101人以上の中堅企業が対象で、補助金額は100万円から7,000万円まで、補助率は1/3となっています。例えば、150人の中堅企業が、成長枠で1,500万円の事業を行う場合、補助金額は500万円です。
大規模賃金引上促進枠では、成長枠と同時に申請することができますが、補助金額は100万円から3,000万円まで、補助率は1/2となっています。例えば、150人の中堅企業が、両方の枠で1,500万円の事業を行う場合、補助金額は750万円です。申請枠によって、従業員数や企業規模に応じて、補助金額や補助率が異なりますので、申請する前に確認するといいでしょう。
結論として、レンタカー事業は事業再構築補助金の補助対象となります。多くの事例が採択されているので、基準を満たす事業者であれば申請可能です。ただし、レンタカー事業は資産活用型のビジネスであるため、一般的なビジネスモデルと比べて採択されにくい傾向があります。
実際に、事業再構築補助金の公募要領にも以下のように記載されています。
レンタカー事業は、事業再構築補助金の対象となる事業のひとつですが、単に車両を購入して貸し出すだけでは、競争力や収益性が低くなります。そのため、レンタカー事業を展開する場合は、資産運用という考え方ではなく、顧客のニーズに応えるサービスや付加価値を提供することで、独自性や事業性を高めることが重要です。
事業計画名:長期格安レンタカーの開始により、変化する市場の需要を開拓する新規事業
企業名:株式会社カーサービス釧路
事業再構築補助金を利用して、近年増加している自動車を保有しない個人層、地域への観光客や法人顧客をターゲットとした長期格安レンタカーサービスを提供します。また、脱炭素化社会に向けた目新しい車種を加え、 購入を検討している層も取り込んだ事例です。
事業計画名:ロードサービス事業に付帯する自動車賃貸業の車両管理施設の建設
企業名:イシイクレーン
事業再構築補助金を利用して、ロードサービス提供の際に顧客が悩む事故車両運搬後の交通手段の提供に対して、自社でレンタカー車両を提供することで輸送手段の利便性の向上とともに、その車両管理に必要な車庫、 整備施設の建設を通じて成長分野への事業展開を目指した事例です。
事業計画名:次世代自動車対応の自動車整備工場への転換
企業名:株式会社アプローチ
事業再構築補助金を利用して、山形県庄内地区を中心として、自動車販売や車検の他、板金塗装、レンタカーサービス等の事業に取り組んでいます。しかし、コロナ禍により売上が大幅に減少しました。これを克服するた めに今後普及が予想が予想される、先進技術搭載車を取り扱う「電子制御装置整備」の事業に取り組んだ事例です。
事業計画名:環境に配慮したレンタカー事業による体制強化と地元活性化への挑戦
企業名:有限会社セイワ
事業再構築補助金を利用して、「必要なとき、必要な場所に、必要な機能を提供する」理念に基づき、当社の機動力を活かした独自のレンタカーサービスを提供し、多様化する顧客ニーズにきめ細かに対応することで、 持続可能性を強化するとともに地域活性化へ貢献した事例です。
事業計画名:地域の車をキレイに!全天候型コイン洗車場への新市場進出
企業名:有限会社フルエイジ
事業再構築補助金を利用して、新規事業として「全天候型コイン洗車場」を開業しました。吹き上げ場所に屋根付き倉庫を設置することで、全天候型での洗車を可能にしたのです。中古自動車小売業から複合的に車両整備・カー コーティング、レンタカー事業を展開してきましたが、総合的サービスの提供も可能にしました。井戸を掘り、洗車水として提供することで地域災害時の緊急生活用水として開放する災害拠点としても活躍することを想定した事例です。
この記事では、レンタカー事業に事業再構築補助金を活用する方法について解説しました。
レンタカー事業も事業再構築補助金の補助対象ではありますが、一般的なビジネスモデルと比べて採択されにくい傾向があります。レンタカー事業で事業再構築補助金の利用を検討している場合は、この記事を参考にしながらぜひ、申請をおこなってみてください。