中小企業新事業進出補助金(以下、新事業進出補助金)の募集が2025年より始まります。事業再構築補助金の後継補助金と言われており、多くの事業者から人気の補助金制度になるでしょう。
では、新事業進出補助金を活用してゴルフ事業を始めることはできるのでしょうか?インドアゴルフ練習場などは近年需要が高まっていて、新規参入もしやすいことから事業として始めようと考える方が多くいます。
この記事では、新事業進出補助金を活用してゴルフ関連の事業に展開することはできるのかを解説します。
この記事の目次
ゴルフ事業に関して説明する前に、まずは新事業進出補助金の基本的な概要について解説します。
新事業進出補助金は、2025年から募集が始まる補助金で、事業再構築補助金の後継補助金と言われています。内容としては、中小企業や小規模事業者が新たな事業にチャレンジする際にかかる資金を補助してくれる制度です。本補助金を使えば、多くの事業者が自己資金が少ない中でも思い切った新事業に参入できるでしょう。
現在はまだ具体的な募集スケジュールも出ておらず、公募要領も発表されていません。これから募集スケジュールが固まれば新たな情報がどんどん発表されるでしょう。
新事業進出補助金は何に使えるのか気になる方も多いでしょう。
新事業進出補助金の対象経費は以下のように発表されています。
- 建物費
- 機械装置・システム構築費
- 技術導入費
- 専門家経費
- 運搬費
- クラウドサービス利用費
- 外注費
- 知的財産権等関連経費
- 広告宣伝・販売促進費
上記のようにさまざまなことに活用できる新事業進出補助金ですが、経費ごとにルールや要件がこれから発表されるかもしれません。必ず本当に自社が申請したい経費が対象になるのかどうか調べてから申請しましょう。
新事業進出補助金はゴルフ事業に活用できるのでしょうか。以下で詳しく説明します。
ゴルフ事業にも種類がある
ゴルフ事業を行う、といっても種類は色々あります。例えばをインドアゴルフ練習場を新設する、ゴルフレッスンスクールを開設する等が考えられるでしょう。
その他、ゴルフ用品ショップを始める等の事業もありますが、ゴルフ事業を始めたいと思っている多くの場合はゴルフのスクール、練習場を開設したいと考えている方が多いのではないでしょうか。
ゴルフ関連事業を新事業進出補助金を活用して始めるのは難しいのではないかと予想されています。
引用:財務省 財政制度分科会 資料2 国内投資・中小企業
理由として、第10回事業再構築補助金の際にゴルフ関連事業で採択された事業者があまりにも多く、その後開かれた財政制度分科会でも言及されるほど問題になりました。多くの事業者が、コロナ禍でも成長が期待できるインドアゴルフ練習場やシュミレーションゴルフ事業を始めるために事業再構築補助金を活用したのです。その数は79件にも上りました。
そして、その後の公募回では補助事業の分散を図るべく、ゴルフ関連事業での採択が難しくなったのです。
新事業進出補助金が事業再構築補助金の後継補助金であることは先述した通りです。そのため、新事業進出補助金においてもゴルフ関連事業で採択されるのは難しくなるのではないかと予想されています。申請するなら、他社との差別化や収益性について、相当厳しく審査される覚悟で申請することになるかと思います。
そのため、新事業進出補助金でゴルフ関連の事業を始めるのは難しいと考えられているのです。もし、今後新事業進出補助金を活用して何か新事業を始めたいなら、ゴルフ関連事業ではない別の事業を検討してみても良いかもしれません。
参照:財政制度分科会資料
上記で新事業進出補助金を活用してゴルフ事業を始めるのは難しい旨を説明しました。
しかし、実際に補助金を利用してゴルフ関連事業を始めた事例はたくさんあります。以下で説明するので、もしゴルフ関連事業を始めたい際は参考にしてみてください。
バンカーやアプローチ、パターまでも練習することができる大規模なインドアゴルフ場を補助金を活用して建設した事例です。
事業者名:株式会社ロジャーサービス
事業内容:ドライバーからバンカー、アプローチ、パターまでゴルフに関する全ての練習を、天候に左右されることのないインドアでできる施設を構築する。ゴルフをする顧客層と不動産へ投資する顧客層に相似点が多いことに着目し、ゴルフ練習に来る方を既存の不動産事業の新規顧客開拓につなげるシナジー効果も期待できる。
この例のようにゴルフ事業とは関係のない既存事業から新たにゴルフ事業へ進出する事例が多くみられます。
コロナウィルスの流行に合わせ、感染症対策を徹底したインドアゴルフ場を建設した事例です。
- 予約から決済までを全てネットで完結させている
- 各ブースが独立している
といった点が特徴です。
事業者名:株式会社アール・スタイル
事業内容:24時間年中無休のサブスクリプション型会員制シュミレーションゴルフ練習場。予約から決済まで全てネットで完結し、各ブースは独立しているため、お客様相互は完全非接触である次世代型の練習場。
この補助金ではデジタル技術の活用も審査項目となっていたので、オンライン予約やオンライン決済のシステムを利用している点も採択されやすいポイントだったでしょう。
補助金を活用してゴルフレッスンスクールを開業した事例です。
事業者名:株式会社シンプルウェイ
事業内容:コロナによる顧客企業の業績悪化。それに伴う売上の減少を克服するために本格的ゴルフトレーニング事業に参入。当社のシステム開発力とスポーツ界のネットワークを活かした新規事業の立上げによりV字回復を図る。
本事例は、レッスンの形態をパーソナルレッスンとすることで感染症対策を図っている点も補助金に採択されやすかった点です。
補助金を活用した新規事業でゴルフクラブの中古販売を始めた事例です。
事業者名:有限会社フロンティア
事業内容:ネットとリアルを繋ぎ先端的デジタル技術を活用した中古ゴルフクラブの買い取りと、シミュレーションゴルフ体験でデータに基づく最適なゴルフクラブを提案する失敗しないゴルフクラブリサイクル事業
本事業は中古販売にシミュレーターを活用し、他社との差別化を図りました。
その他、ゴルフ関連事業の採択事例には以下のようなものがあります。
事業者名:株式会社令和
事業計画名:ゴルフ×米粉で健康促進!社会貢献しながら経営の安定を図る
事業者名:日幸物産株式会社
事業計画名:外国人観光客ゴルフツーリズムサイトの構築で、体験型観光の促進
事業者名:有限会社青柳印刷所
事業計画名:対応スピードに競争優位性のあるゴルフクラフト事業
事業者名:株式会社東海企画
事業計画名:オーダーメイドゴルフクラブの製造販売及びゴルフショップ新設事業
事業者名:輝匠株式会社
事業計画名:地域密着型ゴルフショップ経営による新事業開拓
株式会社補助金プラスでは、新事業進出補助金に申請したい方へ向けて申請支援サービスを提供しています。自社だけで申請するのは手続き面が不安、どのような事業で申請すれば良いのかわからない、採択されるか不安…などさまざまなお悩みを抱えた事業者様を対象に、申請時のサポート、アドバイスを行なっています。
事業計画書作成のお手伝い、書類準備のアドバイス、事業内容に関するご相談まで受け付けています。また、採択後の実績報告もオプションでサポート可能です。
これまでの採択率は90%を超える高水準です。オンラインで対応しているため、全国各地の事業者様のサポートができます。
現在初回無料相談を受け付けています。新事業進出補助金に関してお悩みをお持ちの事業者様はぜひ一度株式会社補助金プラスにご相談ください。
この記事では新事業進出補助金を活用してゴルフ関連の事業を行うことができるのかについて説明しました。
ゴルフ事業はコロナ禍でも収益の見込める魅力的な事業ですが、新事業進出補助金を活用するには審査が厳しく、採択されるのが難しい可能性が高いです。
株式会社補助金プラスでは新事業進出補助金の申請支援を行なっています。申請に関して不安なことがある事業者様はぜひご相談ください!
第12回公募対応「採択率を上げるポイントがわかる事業再構築補助金事業計画書作成マニュアル」