中小企業の飛躍的な成長をサポートする「中小企業成長加速化補助金」は、令和8年度より第二回公募が開始されることが決定しています。内容は、設備投資や新規事業の立ち上げ、M&Aなど、大規模な成長投資を行う企業を支援するものです。
しかし、最も気になるのは「どれくらいの補助金額がもらえるのか?」という点ではないでしょうか?
本記事では、他の補助金制度を参考にしつつ、補助金額を予想していきます。ぜひ参考にしてみてください。
【補助金額の前に知りたい!】中小企業成長加速化補助金の概要

まず、中小企業成長加速化補助金とはどんな制度なのか、2次公募の最新内容に基づいて整理していきましょう。
【補助金額の前に知りたい!】中小企業成長加速化補助金の概要
中小企業成長加速化補助金の目的
「中小企業成長加速化補助金」は、賃上げへの貢献、輸出による外需獲得、域内仕入の拡大による地域経済への波及など、成長のインパクトが大きい“売上高100億円超”を目指す中小企業の大胆な投資を支援する制度です。
物価高・人手不足などで中小企業を取り巻く環境が厳しい中でも、企業の「稼ぐ力」を底上げし、投資と賃上げを持続させながら中長期の成長を実現することが狙いです。
また本補助金は、単なる短期支援にとどまらず、今後5年程度の事業計画と、補助事業終了後の賃上げ(3年間)を要件としている点が特徴です。
参考:経済産業省 令和6年度補正予算案の事業概要
中小企業成長加速化補助金の対象者
2次公募の対象者は、次の条件を満たす中小企業です。
- 売上高100億円を目指す中小企業(売上高10億円以上100億円未満)
- 「100億宣言」を行っていること(※2次公募では、補助金申請時点で“ポータルサイトに公表されていること”が必須)
- 投資額1億円以上(税抜)
- 一定の賃上げ要件を満たす、今後5年程度の事業計画を策定
重要:2次公募は「100億宣言の“公表”」が申請時に必須
2次公募の賃上げ要件は、「補助事業が完了した日を含む事業年度(基準年度)」を起点に、基準年度の3事業年度後(最終年度)までの賃上げを求める設計です。
基本の考え方は次の通りです。
- 「従業員1人当たり給与支給総額」の年平均上昇率が、基準率(全国の直近5年間の最低賃金の年平均上昇率:4.5%)以上であることが必要
- 応募申請時に、基準率以上の目標を掲げ、交付決定までに従業員等へ表明し、達成することが要件
- 賃上げ目標は「給与支給総額」か「1人当たり給与支給総額」かを申請時に選択(申請後の変更は不可)
返還になり得る代表例(要注意ポイント)
代表的には、次のような場合に補助金返還(未達成率に応じた返還等)となり得ます。
- 交付決定までに、賃上げ目標を従業員等に表明しなかった
- 基準年度の給与指標が、応募申請時の直近事業年度を下回ってしまった
- 応募申請時に掲げた賃上げ目標を達成できなかった
- 「給与支給総額」を選択した場合、1人当たり給与支給総額が基準率(4.5%)を下回った など
※天災など事業者の責めに帰さない理由がある場合を除く。
中小企業成長加速化補助金の対象経費
2次公募の補助対象経費は、以下のとおりです。大枠は旧記事の記載と近いですが、「単価100万円(税抜)以上」等の条件や、外注費・専門家経費の上限関係など、運用上重要なポイントが明確化されています。
| 経費 | 内容 |
| 建物費 | 費専ら補助事業のために使用される事務所、生産施設、加工施設、販売施設、検査施設、共同作業場、倉庫その他投資計画の実施に不可欠と認められる建物の建設、増築、改修、中古建物の取得に要する経費(単価100万円(税抜き)以上のものに限る) |
| 機械装置費 | 専ら補助事業のために使用される機械装置、工具・器具(測定工具・検査工具等)の購入、製作、借用に要する経費(単価100万円(税抜き)以上のものに限る)。これらと一体で行う、改良・修繕、据付け又は運搬に要する経費 |
| ソフトウェア費 | 専ら補助事業のために使用される専用ソフトウェア・情報システム等の購入・構築、借用、クラウドサービス利用に要する経費(単価100万円(税抜き)以上のものに限る)。またこれらと一体で行う、改良・修繕に要する経費 |
| 外注費 | 補助事業遂行のために必要な加工や設計、検査等の一部を外注(請負・委託)する場合の経費 ※外注費及び専門家経費の合計額は、建物費・機械装置費・ソフトウェア費の合計経費未満 |
| 専門家経費 | 本事業遂行のために依頼した専門家に支払われる経費 ※外注費及び専門家経費の合計額は、建物費・機械装置費・ソフトウェア費の合計経費未満 |
※注意
既存の老朽化設備を入れ替えるだけで生産能力等が向上しない投資(いわゆる更新投資)は認められません。
中小企業成長加速化補助金の補助金額について

中小企業成長加速化補助金の補助金学について、補助率と補助上限金額を確認しましょう。
| 補助率 | 1/2以内 |
| 補助上限額 | 最大5億円 |
本補助金は最大5億円もの補助金を受け取れるかなりお得な補助金です。もちろん、全ての事業者がそこまで高額な補助金を受け取れるわけではなく、あくまでも事業で活用した経費の1/2以下が補助される形になります。ただし、補助上限金額が高いので、思い切った補助事業に挑戦することができる補助金であると言えるでしょう。
中小企業成長加速化補助金は、企業が成長を加速させるために必要な大規模投資を支援する補助金制度です。中小企業成長加速化補助金は、売上高100億円を目指す企業を対象に、設備投資や新規事業の立ち上げ、海外展開、M&Aなどの多岐にわたる成長戦略を後押しします。
補助金支援が高額になる理由の一つは、対象となる投資の規模が大きいことにあります。売上高100億円を目指す企業が実行する成長戦略は、通常の設備更新や小規模な事業転換に留まらず、以下のような大規模な投資が必要とされます。
- 大胆な設備投資:新しい生産ラインの導入、高度なITシステムや自動化設備の設置。
- 新規事業や新分野への展開:新製品や新サービスの研究開発、戦略マーケティングの構築、販路拡大。
- 海外展開:現地法人設立費用、現地市場での広告宣伝、国際物流体制の整備。
- M&A支援:統合調査費用、企業統合のためのコンサルティング費用、統合プロセスに必要な資金。
いずれの事業も企業規模を飛躍的に成長させるために必要なものであり、実現するための対象経費が高額支援となるのは自然な流れであると考えられます。中小企業成長加速化補助金は前述したように、大規模な投資を支援する補助金であるため、競争率が非常に高くなるでしょう。実際、1次公募における採択倍率は約6.0倍となっています。
中小企業成長加速化補助金による大規模支援を受けるためには、成長戦略を明確にし、事業計画の実現可能性を示すことが重要です。その際、専門家の支援を活用しながら計画を練り上げることで、より具体的で効果的な申請を行うことが可能になります。
【参考】中小企業成長加速化補助金以外の補助金の補助金額
中小企業成長加速化補助金以外の補助金は、どれくらいの補助金額を受け取れるのでしょうか。どの補助金に申請しようか考える際にぜひ参考にしてみてください。
【参考】中小企業成長加速化補助金以外の補助金の補助金額
事業再構築補助金の補助金額
事業再構築補助金は、企業が新しい事業モデルの構築や事業転換、業種転換、業態転換を行うための支援を提供する補助金制度です。
この補助金は、企業が成長を加速させるために必要な大規模な投資を支援することを目的としており、補助金は企業の規模や事業計画の内容に応じて設定されています。
特に、この補助金は成長を目指す中小企業や中堅企業を支援することを重視しており、企業が事業再構築し競争力を高めるための重要な役割を担っています。また、新しい技術を導入するための資金調達をサポートし、持続可能な成長を実現するための基盤を構築することを目的としています。
事業再構築補助金の補助額は、企業の規模や実施する事業計画に基づいて異なります。以下は、各企業規模に応じた支援額の目安です。
事業再構築補助金は、企業の規模や申請枠に応じて段階的に補助額が決定され、最大1億円まで支給される規模の大きな補助金でした。中小企業成長加速化補助金も、成長志向の企業に対して数千万円の支援が行われる可能性があり、規模や投資計画に応じた支援が行われます。
どちらとも、企業が新たな事業モデルを導入するために必要な大規模な投資を支援する点では共通しており、設備投資や新事業の進出、海外展開、人材育成などに幅広く対応しているという共通点があります。
これから事業再構築補助金の新設補助金として「新事業進出補助金」という制度も開始する予定です。興味のある方はぜひ調べてみてください。
参考:事業再構築補助金 公募要領

躍進的な事業推進のための設備投資支援事業の補助金額
躍進的な事業推進のための設備投資支援事業は、東京都内で事業を展開している中小企業者を対象としている助成金制度です。競争力強化、生産性向上への改善、新規事業へのチャレンジを支援する目的で設けられています。
助成金額は、事業区分や企業規模、取り組み内容により異なり、例えば競争力強化を目指す中小企業の場合、助成率は1/2以内で、助成限度額は100万円から1億円となっています。また躍進的な事業推進のための設備投資支援事業では、ゼロエミッション要件や賃上げ要件といった特別な要件を満たすと、助成率が最大3/4まで引き上げられます。
- 中小企業者:最大支援額は1億円。
- 中規模事業者:最大支援額は3,000万円。

大規模成長投資補助金の補助金額
大規模成長投資補助金は、中堅・中小企業が省力化や労働生産性の向上を目指し、大規模な設備投資や新たな拠点の設立を支援する補助金制度です。不足や生産性向上のための投資を促進し、持続的な賃金引き上げを実現するために重要な役割を果たします。
- 補助金の上限額は、最大で50億円まで支給されます。これにより、企業は規模の大きな設備投資や新規事業拡大に向けた投資を行うための大きな支援を受けることができます。
- 補助率は、1/3以内となっており、例えば、企業が150億円以上の投資を行う場合、最大50億円まで補助が支給されることが予想されます。
大規模成長投資補助金と中小企業成長加速化補助金は、いずれも中小企業の成長を支援するために提供される補助金です。中小企業成長加速化補助金は、特に売上高100億円を目指す企業を対象として、設備投資に加え、人材育成やM&A、海外展開など、着実な成長戦略に対応した支援を行うものです。
一方、大規模成長投資補助金は、より規模の大きな設備投資や新たな拠点の設立に特化した支援を提供しており、支援対象となる事業の規模や投資額がより大きいのが特徴です。
参考:中堅・中小企業の賃上げに向けた省力化等の大規模成長投資補助金

ものづくり補助金の補助金額
ものづくり補助金は、中小企業が新しい製品やサービスの開発、生産性向上、業務効率化を目的とした設備投資を支援する制度です。この補助金は、企業が革新的な技術の導入や生産プロセスの改善、新たな生産拠点の整備などを行うための資金援助を提供し、企業の競争力強化を目指しています。
ものづくり補助金は、企業の規模や取り組む事業内容に応じて異なり、支援額には一定の上限があります。補助率は基本的に1/2が標準となりますが、特定の条件を満たす企業には、補助率がさらに引き上げられることもあります。
- 補助金額:ものづくり補助金で受け取ることができる補助金の上限金額は、申請する枠で異なりますが750万円〜8,000万円です。
中小企業成長加速化補助金の申請支援なら株式会社補助金プラスにおまかせください
株式会社補助金プラスでは、さまざまな補助金申請に関するご相談・サポートサービスを提供しています。もちろん中小企業成長加速化補助金についてもご相談を承っております。
初めて補助金に申請する際、何から準備を始めて良いのか戸惑うことも多いでしょう。事業計画書の策定や必要書類の収集など、すべきことは多岐にわたります。採択されるためには申請作業において手を抜くわけにもいかず、時間や手間がかかって困る事業者様も多くいます。
株式会社補助金プラスのサポートサービスを利用すると、事業計画書策定に関する助言や書類収集についてのアドバイスを受けることができます。
株式会社補助金プラスはこれまで多くの事業者様の補助金採択をサポートしてきました。その採択率は90%です。これまでのノウハウを活かし、採択される事業計画書の策定についての助言やご提案が可能です。オプションで採択後の実績報告に関するご相談なども承っております。適切なアドバイスにより、時間や手間を大幅に削減しながら補助金を利用できるでしょう。
なお、申請書類の最終的な作成および提出は事業者様ご自身で行っていただきますが、弊社では書類作成に必要な情報提供や具体的な改善提案など、充実したサポート体制を整えております。
遠方にお住まいの事業者様でも、基本的にオンラインで対応させていただくのでどこからでもご相談いただけます。初回無料相談もあるので、相談だけでも気軽にご連絡ください。
まとめ
中小企業成長加速化補助金は、売上高100億円を目指す成長志向型の中小企業を対象に、大胆な設備投資や新事業の立ち上げ、海外展開、M&Aなどを支援するための補助金制度です。具体的な情報はまだ公表されていませんが、過去の補助金制度を参考にすると、1社あたり数千万円程度の規模の支援が期待されています。
中小企業成長加速化補助金が高額となる背景には、設備投資、新規事業開発、海外進出など高コストな事業が対象になっていることが考えられます。
補助金を活用するには、明確な成長戦略と実現可能な事業計画が必要です。専門家支援を受けながら準備を進めることで、採択率を高めることができます。詳細が発表され次第、自社の計画に適した内容を確認し、最大限に活用する準備を整えましょう。中小企業成長加速化補助金は、成長のある企業にとって、次のステップへ進むための大きなチャンスとなる補助金制度です。




