【2024.2】自動車整備業の事業再構築補助金の活用方法とは?

自動車整備業の事業再構築補助金の活用方法とは?

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※記事は作成時の公募要領をもとに作成しているため最新の情報と異なることがございます

「事業再構築補助金を活用したいが自動車整備業でどのように活用すれば良いのだろう」と疑問に思ったことはありませんか?

この記事では自動車整備業における事業再構築補助金の活用方法を解説していきます。具体的な事例も合わせて紹介することで、活用方法のイメージが湧いていただければ幸いです。

この記事の目次

自動車整備業は事業再構築補助金を受け取れる?

初めに自動車整備業の自社が事業再構築補助金を受け取ることができるかについて確認していきましょう。

自動車整備業が事業再構築補助金を受け取るための条件

事業再構築補助金を受け取るために満たさなければいけない条件は以下の内容です。

①資本金が10億円未満であること

②事業再構築方針に基いた計画を立て、事業計画について認定経営革新等支援機関の確認を受けること

③付加価値額を向上させること

①については、基本的には大企業は申請できないということになります。②については、事業再構築補助金を活用して行う事業が「新たな商品やサービスの提供を行う」「新たな方法によって商品やサービスの提供を行う」等に該当する必要があるという要件のことです。募集要項をよく確認して概要するか確認しましょう。

③については、それまであった「売上高減少要件」がなくなった代わりに、補助事業終了後3~5年で付加価値額の年率平均3~5%(申請枠により異なる)以上増加、又は従業員一人当たり付加価値額の年率平均3~5%(申請枠により異なる) 以上増加させることが必要となりました。

自動車整備業が受け取れる事業再構築補助金の金額

自動車整備業が事業再構築補助金で受け取ることができる金額は、事業者の規模や従業員数、応募する枠によって異なるため、以下の表を参照しましょう。ほとんどの事業者が成長枠(第9回までは「通常枠」でした)での申請を行います。

応募枠従業員数
〜5人6〜20人21〜50人51〜100人101人〜
①成長枠2,000万円2,000万円4,000万円5,000万円7,000万円
②-1グリーン成長枠(エントリー)(中小企業等)4,000万円4,000万円6,000万円6,000万円8,000万円
②-1グリーン成長枠(エントリー)(中堅企業等)1億円
②-2グリーン成長枠(スタンダード)中小企業等:1億円 中堅企業等:1.5億円
③卒業促進枠成長枠・グリーン成長枠に準じる
④大規模賃金引上促進枠3,000万円
⑤産業構造転換枠2,000万円2,000万円4,000万円5,000万円7,000万円
⑥最低賃金枠500万円1,000万円1,500万円1,500万円1,500万円
⑦物価高騰対策・回復再生応援枠1,000万円1,500万円2,000万円3,000万円3,000万円

自動車整備業が事業再構築補助金を活用するポイント

自動車整備業が事業再構築補助金を活用するポイント

自動車整備業が事業再構築補助金を活用する際に意識するべきポイントを紹介します。

グリーン成長枠を活用する

EVをはじめとするカーボンニュートラルに対応するような取り組みを行う場合はグリーン成長枠への応募を検討してみましょう。

グリーン成長枠は
・不採択時に通常枠で再審査してもらえる
・最大1.5億円受け取れる
といったメリットがあります。

デジタル技術を活用する

自動車整備業が事業再構築補助金を活用する事業は
・デジタル技術を活用した新サービスや新商品の提供
・デジタル技術を活用した業務効率化
を行う事業が望ましいです。

事業再構築補助金の審査項目には、以下のような審査項目があるためです。

先端的なデジタル技術の活用、新しいビジネスモデルの構築等を通じて、地域のイノベ ーションに貢献し得る事業か。

事業再構築補助金公募要領(第10回)

自動車整備業が事業再構築補助金を活用した事例

自動車整備業が事業再構築補助金を活用した事例

車検における業務効率化

事業者名:株式会社さのオートセンター
事業計画名:新サービス「車内の抗菌・抗ウイルスコーティングとスピード車検」の立ち上げ
事業内容:自動車販売・整備業を営む当社が、新たに「車内の抗菌・抗ウイルスコーティング」と自社での法定検査による「スピード車検」を合わせ極めて短時間で提供する新サービスを立ち上げる。独自の強みを活かし、他社にないワンストップ・スピードサービスを実現する。

自動車整備業が抗菌サービスと車検の業務効率化を図った事例です。この事例では、デジタル技術を活用した機械を導入して車検の効率化を図ったと推測されます。

エーミングを機械化するという事例は実際に多くあります。

EVの整備への展開

事業者名:有限会社見浦自動車
事業計画名:新たなEV関連の車両販売と整備体制を充実化させる体制構築事業
事業内容:世界的にEV系車両の販売シフトしていることや政府による脱炭素化の推進、お客様のニーズも変わってきている。EV系車両の整備にも対応できる新たな整備工場を新設する新分野展開に取り組む。

通常の自動車整備工場がEVの整備に乗り出した事例です。EVは今後普及が見込まれることに加え、政府が推進していることからこのような事業の評価は非常に高いでしょう。

製造業への展開

事業者名:昭和車体有限会社
事業計画名:自動車整備工場から製造小売業への転換
事業内容:トラックへの架装事業で培った金属加工技術を活かし、自社オリジナルブランドのトラック架装部品を一般消費者および同業他社に販売するとともに、機械の性能を活かし、異業種の金属加工を受託する新事業を展開する。

自動車整備業から製造業へと展開している事例です。自動車整備を行う中で培ったノウハウをもとに新製品を開発して販売している点がこの事業の優れているポイントです。

事業再構築補助金を活用する際は、この事業のような自社の強みの活用を行えると良いですね。

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まとめ

この記事では自動車整備業が事業再構築補助金を活用する方法について解説してきました。自動車整備業の典型的な事業再構築補助金の活用方法は以下の二つでしょう。
・エーミング装置購入等による整備の効率化
・EV車両整備事業への展開

特にEV車両の整備事業は政策との合致性も高く、グリーン成長枠に応募した場合大きな金額も受け取ることが可能なのでこのチャンスをぜひ活用してくださいね。

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