【2024.2】事業再構築補助金はワーケーションに活用可能!採択事例とポイントは?

事業再構築補助金はワーケーションに活用可能!採択事例とポイントは?

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※記事は作成時の公募要領をもとに作成しているため最新の情報と異なることがございます

「事業再構築補助金を活用してワーケーション事業を行うことができるのだろうか」と疑問に思ったことはありませんか?

ワーケーションは事業再構築補助金の様々な事業の中でも多くの採択事例があり人気の事業となっています。既存事業とのシナジーも考えやすい事業となっており採択の可能性も高いと言えるでしょう。

この記事ではワーケーションの採択事例と採択のためのポイントを解説していきます。

この記事の目次

ワーケーションとは?

ワーケーションとはワークとバケーションを組み合わせた造語です。オフィスなど普段とは異なる場所で休息をとりつつ仕事を行う生活スタイルのことをいいます。

コロナ禍でテレワークが一般化し、働き方の形態が多様化したことによってワーケーションの人気が近年高まりました。

ワーケーションにも様々な形態があります。

(参照)観光庁https://www.mlit.go.jp/kankocho/workation-bleisure/

事業再構築補助金を活用できるワーケーション事業の経費

事業再構築補助金を活用できるワーケーション事業の経費

事業再構築補助金では様々な費用が対象経費として認められます。ワーケーション事業で活用できると考えられる事業再構築補助金の代表的な対象経費を紹介します。

建物費

建物の内装の改修工事などの費用は、建物費として事業再構築補助金の対象となります。自社の物件やテナント物件をワーケーションの施設とするために個室とワーキングスペースを作るといった改修に使用することができます。

土地や建物の取得の費用に使用することはできません。また新築は基本的に対象外で必要不可欠な場合のみ新築での建設が認められます。

建物費に関するその他の注意点については以下の記事で紹介しているので合わせて確認してみてくださいね。

機械装置・システム構築費

ワーケーション事業に活用する機械装置やシステム構築費をこの対象経費として計上することができます。

例としてワーケーション施設の予約管理や自動チェックインのシステムを構築する場合には機械装置・システム構築費として事業再構築補助金の対象経費となります。

広告宣伝・販売促進費

ワーケーションのマーケティング費用は広告宣伝・販売促進費として補助対象経費とすることができます。

例として施設のホームページを新たに作成する費用に活用することが可能です。またSNS広告やリスティング広告の運用にも活用することができます。

ワーケーションの事業再構築補助金の採択事例

ワーケーションの事業再構築補助金の採択事例

既存事業の業種別の採択事例

不動産業からワーケーションへ展開

事業者名:WILL合同会社
事業計画名:心身健康のため九十九里でペット同伴できるワーケーション宿泊所へ業種転換
事業内容:コロナ禍で行き場のない子供や大人がワーケーションしながらペットも同伴できる簡易宿所を千葉県九十九里の片貝海岸傍に開設。海も近く600坪の敷地にドッグランも開設して人々の心と体のヘルスケアを図るとともに、地域と連携して、食育、自然学習できる環境を提供する。

本事業は不動産業から事業再構築補助金を活用してワーケーション事業を始めた事例です。不動産業は所有している物件を活用してワーケーションを行うことで会社のリソースの有効活用が可能となります。ワーケーション事業では不動産業の多くの採択事例がありました。

この事業ではペットも同伴できるようにドッグランを併設して差別化を図っていることが事業再構築補助金の採択のポイントの一つと言えるでしょう。

なおドッグランの事業再構築補助金の採択事例は以下の記事で解説しているので合わせて参考にしてみてくださいね。

宿泊業からワーケーションへ展開

事業者名:株式会社十八楼
事業計画名:岐阜の地域資源を活用した「癒しと健康」を提供する都市型リゾート旅館
事業内容:当社は創業160年を超える老舗温泉旅館である。コロナ禍や原油高・物価高騰等の影響を克服するため、新たに「都市型リゾート旅館」のコンセプトを掲げ、コロナ疲れの癒しを求める個人客層やワーケーション需要を開拓することでコロナ禍や原油高等を克服し、事業再構築を図る。

本事業は宿泊業から事業再構築補助金を活用してワーケーション事業を始めた事例です。宿泊業はワーケーションと親和性が高く、既存の体制をそのまま使えるため新規事業としてワーケーションは行いやすいと言えるでしょう。

参考となるワーケーション事業の採択事例

非対面での予約・受付が可能なワーケーション施設

事業者名:株式会社7styles
事業計画名:ワーケーションで地域を活性化!那須高原の高級プライベートVILLA
事業内容:那須町に所有している土地の活用のために富裕層向け、ワーケーション対応型貸別荘事業を行う。そのための建物や主な設備一式を揃え、非対面・非接触での予約・受付を可能にするマーケティングシステムを構築する。

事業再構築補助金はコロナからの回復の支援を目的とした補助金であり、コロナ対策がなされている事業が採択されやすい傾向にあります。この採択事例では予約・受付を非対面化しており、ワーケーションの利用者は安心して利用できるような工夫をしています。

文化芸術イベントも提供するワーケーション施設

事業者名:立石雷
事業計画名:文化芸術イベントも楽しめるワーケーションスペース運営事業
事業内容:伝統楽器篠笛の知識や技能の習得ができる教室事業、ホテルや企業イベント等における国内外での演奏活動、訪日外国人向けの体験教室を開催。しかし、コロナの影響により売上高は激減。コロナ禍の売上高減少率は最大75.9%となっている。売上悪化を打開するため、既存事業のリソースを活かし、文化芸術イベントも楽しめるワーケーションスペースを提供する新規事業を開始する。

既存事業の伝統楽器の指導をワーケーションに組み合わせた事例です。事業再構築補助金では既存事業の強みをいかして新規事業をいかに差別化するかという観点が重要視されます。本事業は伝統楽器の体験ができるという非常にユニークな取り組みです。

サウナ併設型のワーケーション施設

事業者名:里や
事業計画名:「こころ×身体×仕事も整える」露天風呂・サウナ付きワーケーション事業
事業内容:当施設は、ポストコロナの新しい働き方に対応し既存宿泊施設内にコワーキングスぺース、露天風呂やサウナを作り、「こころ・からだ・しごと」を整えるワーケーション事業を展開。既存施設内の強みと地域資源を活かしたレジャー体験などを付け観光に依存しない収益構造を構築し新分野展開による事業再生と地域活性化に取組む。

本事業は事業再構築補助金を活用してサウナ併設型のワーケーション施設を建設した事例です。近年サウナの人気は高まっており、仕事の疲れを癒せるためワーケーションとの相性も良いと言えるでしょう。

このような差別化の要素を取り入れている点が事業再構築補助金の審査で高く評価されたポイントの一つであると考えられます。

事業再構築補助金でワーケーション事業を行う際のポイント

事業再構築補助金でワーケーション事業を行う際のポイント

事業再構築補助金を活用してワーケーション事業を行う際のポイントを紹介します。

既存事業の強みを生かす方法を考える

事業再構築補助金に採択されるためには既存事業の強みを生かしてどのように新規事業で差別化を図るかを考えることが非常に重要です。

採択事例では伝統楽器イベントも楽しめるワーケーション施設を建設するという例がありましたが、その例のように既存事業を生かしたユニークなワーケーション施設とすることが事業再構築補助金に採択されるための一つのポイントとなります。

地域資源の活用や地域の事業者との連携という観点を考える

自然や観光地といった地域資源の活用や、地域の事業者との連携も事業再構築補助金の審査項目となっています。

地域の事業者と協力した取り組みを行うなど、新規事業を行う地域の活性化に貢献できるような観点を考えられると良いでしょう。

パソコンやタブレットは対象経費とならない点に注意する

事業再構築補助金に申請する際は、何が事業再構築補助金の対象経費となるかを正しく理解して事業計画書を作成しなければなりません。

ワーケーション施設を事業再構築補助金を活用して行う際に気をつけなくてはいけない点が、パソコンやタブレットといった汎用性の高い道具は補助対象とならない点です。その他PC用モニター、プリンター、デスク等も事業再構築補助金の対象とならない点に気をつけましょう。

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まとめ

この記事では事業再構築補助金を活用してワーケーションを行う際のポイントや採択事例を解説してきました。

事業再構築補助金においてワーケーションの採択事例は非常に多いです。既存事業とうまく組み合わせることにより採択の可能性は十分にあると言えるため、事業再構築補助金を活用したワーケーション事業の実施をぜひ検討してみてくださいね。

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