【2024.2】事業再構築補助金はグランピング事業に活用可能!ポイントと注意点は?

事業再構築補助金はグランピング事業に活用可能!ポイントと注意点は?

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※記事は作成時の公募要領をもとに作成しているため最新の情報と異なることがございます

事業再構築補助金を活用した人気な事業の一つとしてグランピング事業が挙げられます。グランピング事業は事業再構築補助金との相性も良く、近年の人気の高まりから高い収益性が期待できる一方で、競合の増加といった課題も生じています。

この記事では、事業再構築補助金をグランピング事業に活用する具体的な方法とその注意点を紹介していきます。

この記事の目次

グランピング事業とは?

グランピングとはキャンプ用品や食事があらかじめ用意された新たな形態のキャンプのことです。グラマラスとキャンピングを掛け合わせてできた用語で、持ち物不要で気軽に楽しめることから若い世代を中心に人気を集めています。

グランピング事業と事業再構築補助金の相性が良い理由

グランピング事業は事業再構築補助金と相性が良く、実際に多くのグランピング事業が採択されています。

機械装置・システム構築費がメインの経費となる

グランピング事業が事業再構築補助金と相性が良い理由の一つが、機械装置・システム構築費がメインの経費となる点です。

事業再構築補助金では、建物や機械設備、システムなど会社の資産を形成するような投資がメインとなる事業が採択されやすい傾向にあるためです。

密を避けられコロナ禍でも人気

グランピングは密を避けられ、コロナ禍でも人気が高いことも事業再構築補助金との相性が良い理由の一つです。

事業再構築補助金は、ウィズコロナ・ポストコロナにおける経済の構造転換への適応を支援することを目的としており、グランピングはこの目的と合致するため採択されやすいと考えられます。

飲食業や宿泊業など既存事業とのシナジー効果が発揮されやすい

グランピングは事業再構築補助金の審査項目の一つでもある既存事業とのシナジー効果が発揮されやすいことが、相性のよさの理由です。

例えば、飲食業ではグランピングで提供する料理を既存の料理のノウハウを生かして開発するというシナジー効果が発揮されるでしょう。

宿泊業であれば、従来の接客やオペレーションのノウハウをそのまま活用することができます。

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グランピング事業で事業再構築補助金に申請できる経費の例

事業再構築補助金を活用してグランピング事業を行う場合、機械装置・システム構築費、専門家経費、広告宣伝・販売促進費などを経費として申請することができます。

機械装置・システム構築費

テントやテントサウナ、コンテナハウスなどがグランピング事業の主な投資となるでしょう。

専門家経費

グランピング事業を行うにあたって、コンサル等の専門家の支援を受ける場合はその費用を専門家経費として申請することができます。グランピングは競争が高まっていることから専門家にマーケティングを依頼するといった使い方が想定されます。

専門家経費には注意点がいくつかあるので、以下の記事も合わせて参考にしてみてください。

広告宣伝・販売促進費

グランピング施設の広告宣伝・販売促進費を事業再構築補助金の対象経費として計上することができます。グランピングは若者世代を中心に人気が高まっていることから、SNS広告などを有効に活用できると良いかもしれません。

なお、補助事業実施期間中の経費のみが事業再構築補助金の補助の対象となる点には注意が必要です。

グランピング事業の事業再構築補助金における採択事例

事業再構築補助金に実際に採択されたグランピング事業の事例をみていきましょう。

エンターテイメントの知見の活用

事業者名:有限会社清水エイジェンシー
事業計画名:エンターテイメントと温泉で伊豆の自然を楽しむグランピング事業への展開
事業内容:芸能や食事会の文化そのものが消失する可能性もあり、事業を再構築する必要性に迫られている。自然の中での体験やイベントを売りにしたファミリー層向けの新事業としてグランピングを実施する。既存事業での強みである、「エンターテインメント」「コンテンツ」の企画・制作力、そしてメディア宣伝力を活用し、グランピング、宿泊施設の設計から全く新しいビジネスモデルを構築する。

エンターテイメント業がグランピング事業に展開した例です。この事例では差別化として既存事業の強みを生かしたコンテンツの企画作成を行って体験に付加価値を加えている点です。

また、地域資源の有効活用が行えている点も評価が高いポイントでしょう。

飲食店からグランピングへの展開

事業者名:ラグタイム
事業計画名:レストランが運営する、デジタルと自然が融合した貸切グランピング
事業内容:既存事業を継続しつつ、富士山の麓の土地にコンテナハウスの「一棟貸切」の宿泊施設、サウナを設置。レストランの味が楽しめる宿泊業をリモート運営することで、地域の発展、お客様の健康、売上回復に挑戦する。

飲食業がグランピング事業を始めた事例です。飲食業は、店舗で提供してきた料理のノウハウを生かして、質の高い料理を提供できる点でグランピング事業の中で差別化を図ることができます。

農業からグランピングへの展開

事業者名:株式会社エールファーム
事業計画名:グランピング施設を活用した農産物加工品販売プロジェクト
事業内容:自社栽培のいちごや野菜、地元信州食材を使用した夕食や朝食を食べることができる、大自然安曇野の中で食とアクテビティが充実した「ポレポレ(ゆっくり)」リッチなキャンプが楽しめるグランピング施設の運営を行う

農業からグランピング事業に事業再構築補助金を活用して展開している例です。農業からの展開であれば、この事例のように既存の食品を活用することができます。

グランピングで自社栽培の野菜を活用することで既存事業への相乗効果ももたらすことができている点でこの事業は高く評価されているでしょう。

事業再構築補助金を活用してグランピング事業を行うときの注意点

人気が高まっているグランピング事業ですが、いくつか注意しなければいけないことがあります。

自社の強みを生かして差別化をする

(参照)事業再構築に向けた事業計画書作成ガイドブック

グランピング事業を事業再構築補助金を活用して行う際は、自社の強みを生かして他社との差別化を図ることが採択のためにも、採択後の経営のためにも重要となってきます。

グランピング事業は事業再構築補助金で人気のテーマで安易に行う事例も多くありますが、差別化がなされていなければ採択は難しいでしょう。

建設予定地を確保する

事業再構築補助金のトラブルとしてよくあるのが、事業再構築補助金の採択後に建設地が見つからないというケースです。事前に協議をしていても、採択後に状況が変わってしまうという事例もあります。

申請にかけた労力を無駄にしないためにも確実に建設予定地を申請前から確保するようにしましょう。

まとめ

この記事では、事業再構築補助金を活用してグランピング事業を行う際の計上できる経費や注意点について具体例を交えながら解説してきました。

グランピング事業は人気が高まっているからこそ、他社との差別化を徹底的に考えることが一番重要です。事業再構築補助金を有効に活用した、グランピング事業への展開を検討してみてはいかがでしょうか。

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