【2025.8】ものづくり補助金の業種ごとの採択事例集を徹底解説!採択結果を確認する方法も紹介

「ものづくり補助金はどのように使えるのだろう?」と疑問に思ったことはありませんか?この記事ではさまざまな業種のものづくり補助金の採択事例を紹介していくので、自社でものづくり補助金を使う際の参考にしてみてくださいね。
この記事ではさまざまな業種のものづくり補助金の採択事例を紹介していくので、自社でものづくり補助金を使う際の参考にしてみてくださいね。
- ものづくり補助金でこれまでにどんな事業が採択されたのかわかる
- ものづくり補助金の概要がわかる


ものづくり補助金とは?いろんな採択事例がある補助金

採択事例についてみていく前に、ものづくり補助金の概要について確認していきます。
ものづくり補助金とは、中小企業・小規模事業者の革新的な商品やサービスの開発を支援するために新たな設備投資に対して国が交付している補助金のことです。
ものづくり補助金は、名前からして製造業しか使えないのではないかと思われることもありますが、この記事で紹介するようにさまざまな業種での採択事例があります。
ものづくり補助金の対象となる事業者は?

この章では、ものづくり補助金の対象となる事業者について、以下のように紹介します。
ものづくり補助金の対象となる事業者は?
大企業以外の事業者なら基本的に対象となる
ものづくり補助金の採択事例を紹介するにあたり、ものづくり補助金の対象となる事業者について説明していきます。ものづくり補助金の対象となっている事業者は以下のとおりです。
- 中小企業者
- 小規模企業者・小規模事業者
- 特定事業者の一部
- 特定非営利活動法人
- 社会福祉法人
中小企業・小規模事業者であるかどうかは、事業者の業種・従業員数・資本金によって決定します。詳しい情報はものづくり補助金の公募要領に記載されているので、ものづくり補助金への申請を検討している場合は以下の画像を参照してみると良いでしょう。


個人事業主も対象となる
ものづくり補助金は、法人だけではなく個人事業主も対象となります。個人事業主で飲食業を営んでいる事業者の皆様も多くいるとは思いますが、ものづくり補助金は飲食業でも豊富な採択事例があります。
なお、補助上限や補助率については法人と同様に応募する枠と従業員数によって決定するため、本格的にものづくり補助金への申請を検討している場合は公募要領を確認してみると良いでしょう。


飲食業がものづくり補助金に採択された事例
では、まず飲食業を営む事業者がものづくり補助金に採択された事例を紹介します。
飲食業がものづくり補助金に採択された事例
からあげ専門店がデリバリーシステムを構築
飲食業のものづくり補助金の採択事例の一つ目が、からあげ専門店が独自のデリバリーシステムを構築した事例です。この店は、からあげ専門店として店内飲食とテイクアウトの両方を提供していました。
このからあげ専門店は、コロナ禍においてデリバリーサービスをはじめましたが電話で予約を受けていたため業務効率を課題として考えていました。そこでものづくり補助金を活用して予約やその通知および顧客管理システムが一体となった独自のデリバリーサービスを構築したという採択事例です。
パン屋が個包装を自動化する機器を導入
飲食業のものづくり補助金の採択事例の二つ目が、パン屋がパンの個包装を自動化する機会を導入した事例です。この店は、地域住民に愛されるまちのパン屋さんといった店でパンを販売していました。
コロナ前はパンをそのまま棚に陳列してレジでパンを一つ一つ袋に入れるというオペレーションでしたが、コロナ禍で感染リスクを軽減することが求められる中、あらかじめ個包装してパンを陳列するように変更しました。
ただ、このパンの個包装が非常に手間がかかるという問題点を抱えていたため、パンの個包装を行う機器をものづくり補助金を活用して導入することでパンの個包装を自動化しました。


製造業のものづくり補助金の採択事例
次に、製造業がものづくり補助金に採択された事例を紹介します。
製造業のものづくり補助金の採択事例
お菓子の生産機器の製作工場が新たなお菓子の生産機器を製作する機器を導入
製造業のものづくり補助金の採択事例の一つ目が、お菓子の生産機器の製作している工場が新たなお菓子の生産機器を製作する機器を導入した採択事例です。
お菓子の生産機器の作成をしているこの工場は、お菓子を作るメーカーに対して機器のメンテナンスも行っているため新たなお菓子を作りたいという顧客ニーズがあることに気がついたといいます。そこでものづくり補助金を活用してニーズがあると考えられるお菓子を生産する機器を製作する機器を新たに導入しました。
板金加工事業者が、試作品作成のための3Dプリンタを導入
製造業のものづくり補助金の採択事例の二つ目が、板金加工を行う事業者が試作品を短時間で作成するために3Dプリンタを導入した採択事例です。この事業者は、試作品作成の時間がかかることを課題として捉えていたため、試作品を自動で短時間で作ることができる3Dプリンタをものづくり補助金を活用して導入しました。

医療業がものづくり補助金に採択された事例

医療業のものづくり補助金の代表的な採択事例は、以下のとおりです。
医療業がものづくり補助金に採択された事例
歯科医院がCTを導入
医療業のものづくり補助金の採択事例として、歯科医院が院内にCTを導入したという採択事例があります。この歯科医院は精密な検査を行うことができるCTを持っていなかったため、自院の患者が精密検査が必要となった場合には総合病院など他院での検査を行っていました。
このような治療の流れは患者の利便性的にもよくなく、院内のオペレーションも複雑化することからものづくり補助金を活用して院内にCTを導入しました。

医療法人はものづくり補助金の対象にならないので注意
医療法人が経営する病院や診療所は、ものづくり補助金の申請対象外となっています。この補助金制度は中小企業・小規模事業者の製造技術向上を支援することが主目的であり、医療法に基づき設立された医療法人の事業内容はこの趣旨に該当しないためです。
ただし、医療法人以外の形態で医療業を営む場合は状況が異なります。個人開業医として診療所や歯科医院を運営している事業者は、ものづくり補助金の対象となる可能性があります。医療機器の購入や設備投資、技術研修などに補助金を活用することができます。
医療関係者がものづくり補助金を検討する際は、まず自身の事業形態を確認することが重要です。医療法人か個人事業主かによって申請の可否が決まるため、事前に十分な確認を行いましょう。

建設業がものづくり補助金に採択された事例
水道・下水・電力・ガス・通信など、生活に欠かせない地下管路インフラの施工会社が既存の技術では対応不可能な地中に残された金属障害物を取り除く新技術を開発しました。
それにより再設計が不要になるため、工期遵守、安全性確保、コスト削減を実現しました。ものづくり補助金は新技術開発に使われたと考えられます。

宿泊業がものづくり補助金に採択された事例
コロナウイルスの影響で売り上げが激減してしまった飲食店、宿泊施設がテイクアウト・デリバリー部門の強化のためにものづくり補助金を活用しました。
①販売代理店との間で、「注文→調理→会計」を行う情報システムを構築
②テイクアウト・デリバリー専用のホームページを立ち上げ、真空包装器や特殊冷蔵庫などの設備を導入
これらにものづくり補助金を活用しました。そして労働生産性向上と売上拡大を図りました。
引用:ミラサポプラス
卸売業・小売業がものづくり補助金に採択された事例
厳選した高品質なさつまいもの卸売問屋が品質向上と人手不足への対応するためにものづくり補助金を活用しました。ものづくり補助金を使ってAI技術を活用したさつまいもの生産ラインの自動化を行いました。
その後、焼き芋専門店としての店舗事業や通信販売事業も開始するなど、直営販売事業も立ち上げました。
引用:ミラサポプラス
ものづくり補助金の採択事例を確認する方法は?

ものづくり補助金の採択事例は、逐一確認することが可能です。その方法は、以下が挙げられます。
ものづくり補助金の採択事例を確認する方法は?
ものづくり補助金の採択結果をみる
ものづくり補助金は公式ホームページで採択された事業者とその採択事例の事業名を公表しています。この採択結果一覧をみることで、採択事例の事業名を閲覧することができものづくり補助金に採択されたのがどのような事業なのかを知ることができます。
ただ、ここ分かる採択事例はタイトルしか情報がないため具体的な内容を知ることはできない点に注意しましょう。
ものづくり補助金のグッドプラクティス集をみる
ものづくり補助金は公式ホームページでものづくり補助金を活用したよい採択事例を公表しています。この採択事例は数例しかありませんが、ものづくり補助金を具体的にどのように活用したのかを、その背景から詳しく説明しているので参考になる採択事例でしょう。
グッドプラクティス集はこちら

さまざまな採択事例があるものづくり補助金に申請したいなら株式会社補助金プラスが支援可能です
ものづくり補助金は多様な業種・業態で採択実績がある魅力的な制度ですが、申請には相当な時間と労力が必要です。事業者様が本来の事業運営に専念したくても、複雑な申請手続きに時間を取られがちです。
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まとめ
この記事ではものづくり補助金の採択事例について業種別に紹介してきました。ものづくり補助金はさまざまな業種で採択事例があるので、ぜひ有効に活用できるといいですね。
もしものづくり補助金を使いたいけど、どのように活用できるかわからずに悩んでいるようであれば、補助金の申請支援を行っているコンサルに一度相談してみると良いかもしれません。



