ものづくり補助金の採択率は低い?気になる採択率を上げるポイントとは?

ものづくり補助金の申請を考える中で、「採択率はどれくらいだろう?」と疑問に思ったことはありませんか?この記事ではものづくり補助金の採択率の推移と採択率を上げるポイントについて紹介していくので申請の際の参考にしてみてくださいね。

目次

ものづくり補助金とは?

ものづくり補助金の対象となる事業者の要件

ものづくり補助金の採択率についてみていく前に、ものづくり補助金の概要について確認していきます。

ものづくり補助金は製造業でなくても全ての業種の事業者が受け取ることが可能です。事業者が満たすべき要件は大企業でないことだけです。従業員数または資本金が定められている上限以下となることでものづくり補助金を受け取ることが可能です。

ものづくり補助金は何に使える?

ものづくり補助金は、機械を購入したりシステムを構築したりする際の設備投資に使うことができます。ただし、ものづくり補助金の目的が「革新的なサービスや商品の開発の支援」であることから単に既存事業の生産ラインを拡充するといった投資には適用できず、新規事業を行うときにだけ使用することが可能です。

ものづくり補助金の採択率の推移

直近の締切の採択率は62.1%

ものづくり補助金の結果が出ている直近の締切である9次締切の採択率は、62.1%でした。ほとんどの事業者が応募した一般型では3,552者の申請があり、2,223者が採択されました。直近の9次締切は申請した事業者が過去と比較して少なかったため、このような比較的高い採択率となったと予想されます。

過去には採択率30.8%の締切も

ものづくり補助金の直近の締切の採択率は62.1%でしたが、過去の4次締切では採択率は30.8%まで低下しました。過去の採択率の推移は以下のようになります。

1次締切採択率:62.5%
2次締切採択率:57.1%
3次締切採択率:38.1%
4次締切採択率:30.8%
5次締切採択率:44.1%
6次締切採択率:47.4%
7次締切採択率:50.2%
8次締切採択率:59.7%
9次締切採択率:62.1%

ものづくり補助金の4次締切の採択率は際立って低いですが、平均して40%〜60%で採択率が推移しているということができるでしょう。

ものづくり補助金の業種別の採択率

建設業・製造業の採択率は高い

ものづくり補助金に申請した事業者の業種別の採択率についてみていきましょう。

ものづくり補助金の業種別の採択率をみたときに上げられる特徴の一つが、建設業と製造業の採択率が高いということです。ものづくり補助金の名の通り製造業は、新規商品を開発する機械や自動化をすすめる機械を導入することが多く、補助金の目的との相性がよいためと考えることができます。

情報通信業や卸売業・小売業の採択率は低い

情報通信業や卸売業・小売業の採択率は全体の採択率と比較して低くなっています。採択率が高い建設業や製造業と比較すると約10%程度低い採択率となっています。これらの業種は、「新商品を開発する」といったわかりやすい新規事業をするということはあまりないため、事業計画書で革新性を示すことが難しいことが、採択率が低い要因としてあげられるのではないでしょうか。

ものづくり補助金の申請額別の採択率

250万円以下の採択率は低い

ものづくり補助金の採択率は申請金額によって異なってきますが、250万円以下で申請した場合の採択率は一番低くなっています。その採択率は24.7%であり平均的な採択率を大きく下回っています。

投資金額があまりにも低い設備やシステムだと、革新的なサービスを新たに提供できることを示すのが難しいため採択率が低いのではないかと考えられます。

申請額が大きいほど採択率は高い

ものづくり補助金の採択率は、補助金の申請金額が大きくなるほど採択率が高まる傾向にあります。ものづくり補助金の申請額が750万円〜1,000万円であればその採択率は54.8%となっているなど、250万円以下の場合と比較して2倍以上も採択率が高まっています。

申請額が大きいほど、大規模な設備投資となって高い革新性を持つような事業が可能となるため、このようにものづくり補助金は申請額が大きいほど採択率が高くなっていると考えられます。

ものづくり補助金の支援有無による採択率

支援がある場合の方が採択率が高い

ものづくり補助金の公式ホームページでは事業計画の作成支援の有無による採択率の違いのデータが公表されています。この結果をみてみると、支援者がいた場合の方がものづくり補助金の採択率は高くなっています。

支援なしの採択率が、42.2%であるのにたいして報酬なしでも支援者がいる場合は49.9%、報酬が申請額の15%程度であれば63.3%まで採択率が上がります。支援者がいることで客観的な視点で事業計画を立案できるため質の高い事業計画を作成することができるためと考えられます。

成功報酬が15%までは報酬が上がるほど採択率が高まる

ものづくり補助金は、支援者への成功報酬が上がるほど採択率が高まる傾向にあります。成功報酬が高くなるほど、支援者のインセンティブが高まって提出する事業計画書の質が向上するためであると考えられます。

一方で報酬がそれ以上となると採択率が減少するので、成功報酬が15%を超えるような支援者への依頼を検討している場合は、一度深く検討してみると良いでしょう。成功報酬の割合は5%〜10%が最も多くなっています。

支援者を有効に活用することでものづくり補助金の採択率の向上が期待できるので、申請を検討しているようであれば一度支援機関への相談をしてみると良いでしょう。

ものづくり補助金の加点項目と採択率

加点項目が多いほど採択率は高まる

ものづくり補助金は申請する際に追加書類を提出することで、加点をもらうことができますが加点項目が増えるほど採択率は高まります。加点項目が一つもないときの採択率は29.4%にとどまりますが、加点項目を5個以上提出することで最大86.2%まで採択率が高まります。申請時には加点項目までを考慮すると良いでしょう。

加点項目が2個あれば採択率は2倍以上になる

ものづくり補助金は加点項目が増えるほど採択率は高まりますが、加点項目がたった2つあるだけで、その採択率は加点項目がない場合の2倍以上になります。

ものづくり補助金の加点項目には事業継続力強化計画のような比較的簡単に作成することができるものもあるので、申請する際には少数でも加点項目を抑えることが採択率を高める重要なポイントとなっています。

ものづくり補助金の採択率を上げるポイント

新規事業を自社の強みや課題と関連づける

ものづくり補助金の採択率に関するデータについてみてきましたが、採択率を上げるための事業計画書の書き方のポイントについて解説していきます。採択率を上げるための一つ目のポイントが、ものづくり補助金を使って行う新規事業を自社の強みや課題といった現状と関連づけることです。

「なぜその新規事業を選択したのか」という妥当性をしめすために、「自社のこのような強みを生かせる」や「今抱えているこのような課題を解決できる」といった自社の現状と新規事業の関連づけを行いましょう。

新規事業の革新性を示す

ものづくり補助金の目的が、中小企業等の革新的な商品・サービスの開発とされているように、新たに行う事業の革新性というのは採択率を左右する重要な審査基準となっています。

新たな製品を作成するのであれば、その製品の既存製品との違いを定量的・定性的に示せると良いですし、サービス提供プロセスの改善を行うようであれば、どのような効果が得られるのかを具体的に示せるようにしましょう。

市場分析や競合分析をきっちり行う

ものづくり補助金の審査項目である市場や競合の分析も採択率を左右する重要な要素となっています。進出する市場の市場規模やマーケットの動向、競合分析などをできるだけ細かく行うことが採択率を高めるポイントとなっています。

市場分析や競合分析は単に補助金の採択率を向上させるだけでなく、事業自体の成功に必要な要素なので、徹底的に行えると良いでしょう。

まとめ

この記事では、ものづくり補助金の採択率についてみてきました。ものづくり補助金の採択率を上げるには様々な方法があることがわかったと思いますが、質の高い事業計画書を作成できているかが一番重要なポイントです。補助金申請の支援者を有効に活用するなどして事業計画書のブラッシュアップを行っていきましょう。

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